新技術で個人情報保護
2021-01-27 14:10:01

個人情報を守る新たな技術、ドライブレコーダー映像からのAIによる自動消去

これまでにないプライバシー保護の形



近年のモバイル環境において、ドライブレコーダーの普及は急速に進んでいます。交通事故や道路状況の記録、さらにはその映像から得られるデータは、AIの学習素材としても貴重です。しかし、ドライブレコーダーに記録される映像には、顔やナンバープレートなど、個人情報が数多く含まれています。この情報が漏洩した場合、様々な風評被害を引き起こす可能性があります。そのため、個人情報保護の観点から、映像からの情報管理が絶対に求められるのです。

この情勢の中、東大発のベンチャー企業「TRUST SMITH」が開発したAI技術は、ドライブレコーダーから映像を取得し、個人情報を自動で消し込む新しい手法を提供しています。その核心的な機能は、AIを駆使して、映像内の個人情報を認識し、自動的にモザイク処理を施すものです。

TRUST SMITHの技術



自動認識・処理技術


TRUST SMITHの技術には2つの主な特徴があり、まずは「オンプレミスでの映像処理」が挙げられます。従来の映像処理技術では、センシティブな個人情報を特定することが難しかった一方で、この技術はローカルネットワーク環境での処理を可能にし、個人情報を保護しながら映像を利用できるのです。

次に、「高精度での映像処理」です。この技術は、先端の独自ライブラリを活用し、高画質の映像であっても迅速に処理可能となっています。これにより、企業はドライブレコーダーから得た映像を積極的に利用できるようになるのです。

具体的な顧客ターゲットには、自動車のメーカーや自動車保険を扱う保険会社、さらに映像データを扱うマーケティング事業者が挙げられます。これにより、多角的な利用が可能となり、映像データを活用したビジネスチャンスの創出に繋がるでしょう。

アップデートと今後の展望


最近のアップデートでは、認識技術の向上が施され、顔やナンバープレートのモザイク精度が約1.5倍向上しました。これにより、偶然映り込んでしまった人物や車両に対しても、個別のモザイク処理が可能になり、より個人情報保護が強化されました。この技術が普及すれば、多くの企業が個人情報漏洩リスクを気にすることなく、ドライブレコーダーのデータを効率的に利用できるようになることが期待されます。

将来的には、膨大な交通事故データを継続的に取得することができれば、交通事故の原因分析や発生確率の予測が可能になり、結果的には交通事故の減少へと繋がっていくでしょう。TRUST SMITHは、社会のより良い姿を実現するために、今後もこの分野で技術の洗練を進めていくつもりです。このように、映像データから個人情報を取り除くAIの重要性はますます増しています。

もちろん、個人情報の取り扱いに関する法律や倫理基準は、今後も変化し続けることが予測されます。しかし、TRUST SMITHの技術は、その変化に柔軟に対応し、様々な場面で利用が可能なソリューションとして登場しています。

このような新しい技術が私たちの日常に浸透していくことで、プライバシーの保護がこれまで以上に効果的に進められる未来が待っているのです。

会社情報

会社名
SMITH&MOTORS 株式会社
住所
東京都文京区本郷4-1-1菊花ビル701
電話番号

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