くうねあの保育業務におけるAI活用実態調査
広島市を拠点に活躍する株式会社くうねあは、5つの保育園と認定こども園を運営し、地域の育児支援に貢献しています。今回は、保育士を含む46名のスタッフにAIの利用実態をアンケート形式で調査し、その結果を発表しました。
調査の目的と背景
近年、AI技術の普及が進む中、保育現場でもその利活用について関心が高まっています。くうねあでは、全スタッフに会社用の携帯電話を貸与し、AIを業務に取り入れるための環境整備を行っています。この調査を通じて、スタッフがどのようにAIを利用しているのか、またどのような業務で抵抗感を抱いているのかを把握し、安心してAIを活用できる環境づくりを進めていく意図があります。
調査結果の概要
AI利用経験者の割合
調査の結果、保育業務においてAIを利用したことがあるスタッフは63%に達し、これは全国調査の約1.9倍の高い数字となっています(全国調査の応答者のうち33.4%がAIを利用)。この結果から、くうねあでは他の施設に比べてAI活用の実績が顕著であることがわかります。
AIサービスの利用状況
最も多く利用されているAIサービスは「ChatGPT」で、全体の87%が使用経験があると答えました。日常業務においては、AIを活用した「行事や遊びのアイディア検討」が最も多く(23.9%)、次いで「連絡帳やクラスだより」が21.7%を占めています。このように、AIは保育士の業務の幅を広げる役割を果たしています。
業務効率への影響
調査によると、約半数(47.8%)のスタッフがAIの導入によって業務時間が短縮されたと実感しており、これはAIの導入による明確な利点です。一方で、AIに任せることに慎重な姿勢な業務としては「連絡帳」(43.5%)が挙げられ、個人情報管理や専門的な判断が求められる業務には抵抗感が強い存在も浮き彫りとなりました。
AIの利点と課題
多くのスタッフが「AIを使用して良かったこと」として「アイディアが出しやすくなった」ことを挙げ、その具体例としては文書の作成や保護者向けの連絡事項においても活用されています。しかし、「AIを全て鵜呑みにしてしまうと、自分自身の思いや考えが反映されなくなってしまうことに怖さを感じている」という意見もあり、AIを扱う際の慎重さが重要であることも示されています。
代表のコメント
くうねあの代表取締役社長、堀江宗巨氏は、AIを業務を支援する「便利なツール」と捉えつつ、業界全体が新しい技術に対して慎重になりがちな現状にも言及しました。今後、くうねあのスタッフがさらに積極的にAIを活用できるような環境作りを進めたいと語っています。
調査概要
- - 調査名称: くうねあ 保育業務におけるAI利用に関する園内アンケート
- - 調査対象: くうねあで勤務するスタッフ46名(保育士、栄養士・調理担当、看護師等)
- - 調査方法: Googleフォーム
- - 調査時期: 2026年6月〜8月(6〜7月:アンケート、8月:集計・分析)
くうねあについて
株式会社くうねあは、「食う・寝る・遊ぶ」を軸にした子育て支援を行っており、約250名の園児が在籍する広島市内の保育施設を運営しています。多角的なサービスを展開することで、地域の育児環境の向上に努めています。