komhamのスマートコンポストがIVS2024 LAUNCHPAD KYOTOで3位入賞!
株式会社komhamは、2024年7月5日に開催された国内最大級のピッチイベント「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」に出場し、決勝で3位入賞を果たしました。同社は、ソーラー発電で駆動する独立型の生ごみ処理機「スマートコンポスト」を開発しており、その革新的な技術と社会への貢献性が評価されました。
スマートコンポストとは?
スマートコンポストは、生ごみを投入すると自動で撹拌され、生ごみの高速処理を得意とする微生物群「コムハム」が安定的に分解する、画期的な生ごみ処理機です。従来のコンポストと比べて、分解速度が格段に速く、悪臭や害虫の発生を抑えることができます。さらに、装置の駆動に必要なエネルギーはソーラーパネルの発電で賄い、AC電源や給排水処理を必要としないため、環境負荷を大幅に低減できます。
全国導入に向けた取り組み
komhamは、スマートコンポストの全国導入を目指し、2024年7月より順次納品を開始します。すでに自治体、企業、学校などから多数の注文を受けており、導入事例も着実に増えています。
導入事例
ケース1:沖縄県竹富町
竹富町では、各地区に設置された埋め込み式のコンポストで生ごみを処理していましたが、適正な堆肥化がされておらず、悪臭や害虫が発生していました。komhamは、離島におけるスマートコンポストの有用性を検証するため、2024年初旬に西表島の白浜地区で実証実験を実施しました。その結果、正常な生ごみの分解と堆肥化が確認され、衛生面の課題も解消されました。この成功を踏まえ、西表島の船浮地区にスマートコンポストの本導入が決定しました。
ケース2:立命館大学
立命館大学のびわこ・くさつキャンパスでは、校内で発生する食品廃棄物の処理にかかる環境負荷を削減するため、2022年にスマートコンポストの実証実験を実施しました。約3か月間の検証の結果、最終的な分解率は98%以上に達し、生ごみの焼却処理を代替する手段としての実用性が実証されました。また、キャンパスをリビングラボとして見立てた教育・研究面での活用も期待されており、スマートコンポストの本導入が決定しました。
komhamの今後の展望
komhamは、今後も「微生物で生活環境を整備する」というミッションのもと、生ごみ処理技術の研究開発と社会実装を進めていきます。スマートコンポストの普及を通して、環境負荷の低減と持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。