エネルギー管理士連盟の設立
2016-05-09 02:05:32

一般社団法人全国エネルギー管理士連盟設立の背景と展望

エネルギー管理士連盟の新たな歩み



日本国内で唯一の有資格者団体として活動を続けてきた「全国エネルギー管理士連盟」が、2016年4月に一般社団法人としての法人化を果たしました。この歴史的な一歩は、省エネの専門家たちが集まり、知識や情報を共有することで、エネルギー管理の向上を目指すための新たな出発点でもあります。

エネルギー管理士とは



エネルギー管理士とは、エネルギーの効率的な使用を推進する専門家です。省エネルギー法に基づくこの国家資格は、特に大規模なエネルギー消費施設において、エネルギーの合理的な使用を管理し、改善することが求められます。具体的には、エネルギー消費設備の維持管理や使用方法の改善などを担当し、工場や建築物のエネルギー管理の中で中心的な役割を担います。

エネルギー管理士制度の発展



この制度は昭和54年に始まり、これまでに66,000件以上の免状が交付されています。それに伴い、特定のエネルギー消費施設も増加してきましたが、団体としてのエネルギー管理士のネットワークの必要性が高まっていました。かつて存在した「日本エネルギー管理士会」の空白を埋める形で、全国エネルギー管理士連盟は設立されています。

連盟の設立目的と活動内容



一般社団法人化の目的は、主に以下の通りです。

1. 省エネ情報の共有
2. エネルギー管理士の地位向上
3. 省エネルギーの更なる促進

具体的な活動内容としては、年6回の省エネ情報交換会の開催や、Facebookグループによる情報の共有、メールマガジンの発行などが挙げられています。また、国や地方自治体との情報交換により、より良い政策提言を行う役割も担っています。

特に、会員同士のネットワーキングを促進することは重要であり、各地に支部を設ける予定もあります。これは、情報交換や相互の支援の場として機能し、エネルギー管理士同士が密接に連携できる環境を築く狙いがあります。

会員のメリットとデメリット



この団体に参加することで得られるメリットは多岐にわたります。技術力や実務能力の向上をはじめ、待遇改善、社会貢献の機会が増えるなどです。また、会員間での仕事の委託や求人情報の共有が期待でき、省エネ関連の人脈を築くことも可能です。

一方で、会費が必要になることがデメリットとされていますが、この投資は実際には知識と人脈の拡充という形で大きなリターンをもたらすものとして位置づけられています。

今後の展望



今後、全国エネルギー管理士連盟は、さらなる会員の拡充や地域活動の強化を目指しています。特に若手の技術者や新たにエネルギー管理士を目指す者への支援を充実させることで、エネルギー管理のさらなる発展を促進していく考えです。また、情報発信活動にも力を入れ、社会全体への意識向上に寄与していくことを目指しています。

このように、エネルギー管理士のプロフェッショナルたちが支え合い、省エネルギーの未来を築き上げていく姿勢は、持続可能な社会の実現に向けて非常に重要な役割を果たすことでしょう。今後の活動にも多くの期待が寄せられています。

会社情報

会社名
一般社団法人全国エネルギー管理士連盟
住所
愛知県名古屋市中村区名駅3丁目20番20号名駅錦ビル6階
電話番号
052-766-6984

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