アークエル、タイでのEVスマート充電ニーズ調査結果を発表
デジタルイノベーションに取り組むアークエルテクノロジーズ株式会社は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の支援を受けて、タイにおけるEVスマート充電ニーズに関する調査を実施しました。この調査の目的は、タイ市場におけるEVの普及状況や、アークエルが提供する「AAKEL eFleet」というEV充電システムがどのように活用されるかを確認することです。
タイにおけるEVの普及状況
タイ政府は、EVの普及を推進する政策を進めており、EV購入に対する補助金や製造・輸入に関する施策を強化しています。特にタイ電気自動車協会(EVAT)は、2035年までに国内で販売される新車をすべてEVに転換するという目標を掲げています。これに伴い、調査では公営路線バス会社や郵便会社が全車両をEVに切り替える動きが見られ、すでに300台のEVが導入されています。
現在、タイで見られるEVの多くは中国メーカー製であり、公営バス会社では日本製バスからの切り替えが進む中、今後の展開が期待されています。
AAKEL eFleetの機能と特徴
アークエルが提供する「AAKEL eFleet」は、EVの充電を最適化するために、数理最適化技術を用いたEV充電マネジメントシステムをベースにしています。このシステムは、企業や自治体がEVを導入する際に、ダイナミックプライシングやフリートマネジメント、エネルギー管理システム(EMS)などの機能を提供し、すべての充電を自動で一括管理します。
例えば、利用者はパソコンやスマートフォンを通じて、充電状況をいつでも簡単に確認でき、遠隔から充電制御を行うことが可能です。特に以下の機能が評価されます:
- - 複数のEVの一括管理
- - EVごとの翌日の稼働予定の登録
- - 充電器ごとの情報管理
- - 充電状況やスケジュールの確認
- - 利用状況履歴の確認
- - 充電の自動/手動切り替え
このようなシステムを通じて、アークエルはタイにおけるEVの普及をさらに推進し、脱炭素化社会の実現に貢献することを目指しています。
中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)について
アークエルの活動は、JICAの「中小企業・SDGsビジネス支援事業」にも強く支えられています。これは、日本の民間企業が持つ技術や製品を活かし、開発途上国の課題解決に資することを目的としています。アークエルは、このプログラムを通じて、タイ市場での更なる事業展開を図っていく考えです。
最後に
アークエルテクノロジーズ株式会社は、福岡県福岡市に本社を置き、2018年に設立されました。彼らは、カーボンニュートラルを目指す企業向けにデジタルサービスを提供し、将来的には世界中で負担のない持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。アークエルの今後の成長と活動に期待が寄せられています。