関西女性とブラックフライデーセールの意外な実態
2024年10月、株式会社サンケイリビング新聞社と株式会社リビングくらしHOW研究所が実施した調査で、関西在住女性のブラックフライデーセールに関する興味深い実態が明らかになりました。
認知度は高いが、利用率は半分以下
調査によると、ブラックフライデーセールを知っている女性の割合は72.8%と高い一方、実際に2023年のセールを利用した女性は46.6%にとどまりました。認知度と利用率のギャップが浮き彫りになったと言えるでしょう。この結果から、広告などの影響で認知度は向上しているものの、購入行動に繋がるには課題があることが分かります。
オンラインショッピングが主流、購入品目は日用品が中心
セールを利用した場所としては、ECサイトが最も多く、次いでショッピングモールやショッピングセンターが続きました。購入品目では、食品や飲料、日用雑貨が上位を占め、日常生活に密着した商品がお得に購入できる点が魅力となっているようです。高額商品よりも、日々の生活を助ける商品への需要の高さが見て取れます。一方で、「利用していない」と回答した女性も53.5%おり、今後の更なる浸透が期待されます。
平均支出額は5,000円以下が多数派
セールでの平均支出額は「5,000円以下」が64.8%と最も多く、比較的リーズナブルな買い物を楽しむ人が多いようです。しかし、5万円以上を支出する人も4.1%存在し、特に高額消費者はECサイトをよく利用している傾向が見られました。
来年の期待:物価高騰の中、日用品の値下げに期待
2024年のセールへの期待としては、食料品や日用雑貨などの大幅な値下げを望む声が多数を占めました。物価高騰が続く中、日常生活の負担を軽減したいという消費者の切実な声が反映されています。高級品よりも、日々の生活に直結した商品の価格低減が強く求められていると言えるでしょう。一方で、「楽しいイベント」や「お得な目玉商品」を楽しみにしているという声もあり、単なる価格競争だけでなく、消費者のエンターテインメント性への期待も感じられます。
まとめ:ブラックフライデーセールの課題と可能性
今回の調査から、ブラックフライデーセールは関西女性にとって認知度は高いものの、利用率向上には更なる工夫が必要であることが示唆されました。ECサイトの活用促進や、日用品を中心とした大幅な値下げ、そして消費者を惹きつける魅力的なイベントの企画などが、今後の成功のカギとなるでしょう。 生活者の声に耳を澄ませ、よりニーズに合ったセール展開が求められています。
調査概要
調査期間:2024年10月5日~9日
調査方法:リビングWebを通じたWEBアンケート
対象:関西在住女性698人
調査主体:株式会社サンケイリビング新聞社、株式会社リビングくらしHOW研究所
株式会社サンケイリビング新聞社と株式会社リビングくらしHOW研究所について
株式会社サンケイリビング新聞社は、生活情報誌「リビング新聞」や女性向けメディア「シティリビング」などを発行し、多様なメディア事業を展開しています。また、行政関連の制作や調査、イベント開催なども手掛けています。グループ会社である株式会社リビングくらしHOW研究所は、メディア会員を基盤としたリサーチ業務や調査レポート作成などを担っています。