日立ハイテクの最新X線治療装置「OXRAY」が成田記念病院で治療開始！患者負担軽減と高精度治療を実現

患者負担軽減と高精度治療を実現する最新X線治療装置「OXRAY」が成田記念病院で治療開始

株式会社日立ハイテクの画像誘導型高精度X線治療装置「線形加速器システムOXRAY」の初号機が、社会医療法人明陽会成田記念病院（愛知県豊橋市）に納入され、2023年6月17日から治療を開始しました。

「OXRAY」は、日立グループが培ってきた照射技術と画像技術を統合した、画期的なX線治療装置です。2023年7月に国内販売が開始され、成田記念病院での治療開始は初めての臨床使用となります。

成田記念病院は、東三河地区の中核病院として、「人のやさしさと温かさを根源にした先進の医療を提供する」を基本方針に掲げ、「急性期医療」と「がん治療」に取り組んでいます。

「OXRAY」の導入を決めた理由は、患者の負担軽減と高精度治療を実現できる点にあります。具体的には、以下の3つの特長が評価されました。

1. 患者寝台を動かすことなく多方向からの照射が可能：従来の治療法と比べて、患者の負担を軽減できます。
2. 呼吸などに合わせて動く腫瘍を狙った追尾照射が可能：腫瘍の動きに合わせて照射することで、より正確な治療を実現できます。
3. 高精度かつ高速な位置照合による高精度なX線照射：正確な位置情報を基に照射することで、治療の精度を高めます。

放射線治療は、患部を切除することなく治療を行えるため、身体への負担が比較的少ないがん治療法として注目されています。高齢化社会の進展に伴い、がん患者は増加傾向にあり、身体への負担が少ない放射線治療のニーズが高まっています。

日立ハイテクは、「がんを恐れることのない社会」の実現に向けて、患者一人ひとりに寄り添った、低侵襲かつ経済性に優れた放射線治療システムを提供することで、患者のQOL（Quality of Life）の維持・向上とがん治療のさらなる発展に貢献していきます。

「OXRAY」の主な特徴

患者負担軽減のための多方向照射機能
高精度な腫瘍追尾照射機能
* 高精度な位置照合機能

成田記念病院について

成田記念病院は、愛知県豊橋市にある社会医療法人明陽会が運営する病院です。東三河地区の中核病院として、地域住民の健康を守るために、高度な医療を提供しています。

日立ハイテクについて

日立ハイテクは、医用分析装置、バイオ関連製品、放射線治療システム、半導体製造装置、分析機器、解析装置などの製造・販売に加え、モビリティ、コネクテッド、環境・エネルギーなどの産業分野における高付加価値ソリューションを提供しています。

「見る・測る・分析する」というコア技術をベースに、幅広い事業領域においてグローバルな事業展開を行い、社会課題解決および持続可能な社会の実現に貢献しています。