アートとウエルビーイングをつなぐ共創プラットフォーム
東京藝術大学が主導する「ART共創拠点」プロジェクトに、大日本印刷株式会社(DNP)が参画しています。これは、人々のつながりを重視した新しいアプローチで、健康の増進や生活の質を向上させることを目指す取り組みです。DNPは、社会的処方に基づく文化的処方の開発を進めることで、アートを通じて地域社会の課題を解決しようとしています。
文化的処方の提案
2050年には、日本の高齢者人口が急増することが予想されており、望まない孤独や社会的孤立が懸念されています。ART共創拠点では、これを解決する一手段として「文化的処方」を提唱しています。これは、アート、福祉、医療、テクノロジー等の専門機関や自治体、企業が協力して、地域社会における幸福で健康的な生活を支える手段です。
イベントの一環として、2024年11月27日から12月3日まで開催される「芸術未来研究場展2024」や「浦安藝大プロジェクト展」では、DNPが開発したデジタルアート体験「みどころシリーズ」が展開されます。このプロジェクトでは、文化財やアート作品をデジタル化し、鑑賞者が興味を持つような情報を提供します。
「みどころシリーズ」とアート体験会
「みどころシリーズ」は、アート作品や文化財をデジタルデータとして再構築することで、鑑賞者に豊かな体験を提供します。これにより、訪問者はただ作品を見るだけでなく、その背後にある歴史や技術について学ぶことが可能になります。特に、アート体験イベントでは、MR(Mixed Reality)技術を通じて新しい形の鑑賞体験が楽しめます。
具体的なイベントのお知らせ
期間: 2024年11月27日(水)〜12月3日(火)
場所: 東京藝術大学大学美術館本館
内容: 「I LOVE YOU」プロジェクトに関する常設展示や、MR鑑賞体験の実施。
期間: 2024年11月27日(水)
場所: 浦安市郷土博物館
内容: 護岸アーカイブプロジェクトによるVR体験会。
今後の展開とDNPの役割
DNPは、文化と技術を融合させ、人々のウェルビーイングに寄与するための社会的処方事業の展開に努めています。今後、東京藝術大学や他の機関と連携し、さらなる社会的処方の開発と実装を進める方向です。
結論
「ART共創拠点」プロジェクトは、アートと健康、そしてコミュニティを結びつける重要な役割を担っています。DNPの技術とアイデアを活かし、より豊かな社会づくりを目指すこの取り組みは、今後の日本の社会においても期待されています。また、このプロジェクトを通じて、訪れる人々が新しいアート体験を享受し、さらなる幸福感を感じることができるでしょう。