プラクス株式会社が神戸医療産業都市に移転
2025年4月、近畿大学から誕生した医療系ベンチャーのプラクス株式会社は、神戸市ポートアイランドに位置する国際医療開発センター(IMDA)へ本社を移転しました。これは事業の拡大と研究開発体制の強化を目指した重要なステップです。
移転の背景と将来の展望
今回の移転は、神戸市の「医療機器等の開発・技術支援業務(KOBEメドテックイノベーションハブ)」に参加したことを契機としています。神戸医療産業都市は、先端医療技術や創薬・再生医療が集積した日本有数の医療クラスターであり、プラクスはこの環境を活かして産学官の連携促進、医療現場からのフィードバック強化、共同研究の推進に努め、現場に即したプロダクト開発を加速させる予定です。
また、神戸市からも公式に進出企業として紹介され、地域とのつながりを強化しています。この取り組みにより、より多くの患者様が適切な医療選択を行えるようになることが期待されています。
プラクスの主力プロダクト「GenieDraw(ジニードロー)」
プラクスが提供する「GenieDraw」は、遺伝カウンセリングに特化した家系図作成支援ツールです。このツールの目的は、相談者とその家族が納得のいく医療選択を行えるよう支援することにあります。GenieDrawは、直感的な操作性を持ち、院内ネットワーク内で利用可能なスタンドアローン仕様となっており、国際標準記号にも対応しています。
主な特徴には、疾患名の登録機能やタブレット版の提供が含まれており、患者さんとの対面での聴取を容易にします。料金体系は、年間ライセンス料が200,000円(税込)であり、複数台の導入も可能です。さらに、養成課程の学生や教員にはアカデミックライセンスが無償で提供されており、多くの医療機関での導入が進んでいます。
代表取締役 坂上博俊のビジョン
代表取締役の坂上博俊氏は、「神戸という医療の最前線で、現場の声をよりリアルに受け取りながら、使いやすく現場に根ざしたプロダクトづくりを目指す」とし、家族と医療をつなぐという法人のミッションを神戸から広げていく意向を示しています。
パートナーシップの募集
プラクスでは、医療現場を支えるプロダクトを共に作る仲間や、連携可能な医療機関・研究者を募集中です。また、家系図を使った新しいアプローチに関心がある企業や団体も歓迎しており、終活支援や地域文化活動のような多様な分野での協力を求めています。これにより、家族や健康を見つめ直す場を提供し、新たな価値を創造していくことを目指しています。
会社情報
プラクス株式会社は、神戸市中央区港島南町に本社を構え、医療系システムの開発・販売を行っています。詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。
- - 社名: プラクス株式会社(近畿大学発ベンチャー)
- - 所在地: 神戸市中央区港島南町1丁目6-5 国際医療開発センター (IMDA)
- - 代表者: 坂上 博俊
- - 専門分野: 医療系システムの開発・販売
- - ウェブサイト: pracs.co.jp
- - お問い合わせ: [email protected]