大森技工所が新たな設備を導入
奈良県吉野郡に位置する大森技工所は、令和8年度の診療報酬改定を受け、デジタル技工の需要急増に応えるため、最先端の歯科用ミリングマシン「Canon MD-500S」を新たに導入することを発表しました。この取り組みは、歯科医療分野における最新技術の導入を加速させることに繋がります。
背景と需要の高まり
令和6年度の診療報酬改定において、CAD/CAM冠の大臼歯への適用要件が緩和され、エンドクラウンが新設されるなど、デジタル技工に関する要件が変化しました。さらに令和8年度では、光学印象の適用範囲が広がり、点数も100点から150点に引き上げられました。これにより、CAD/CAM冠に対する需要が高まり、大森技工所への問い合わせも急増しています。
今後、デジタル技工がより重要になる中で、より迅速かつ高品質な技工物を提供する必要性が高まっています。大森技工所は、こうした市場のニーズに応えるため、最新設備の整備に力を入れています。
Canon MD-500Sの特徴
新たに導入されるCanon製MD-500Sは、さまざまな特徴を持つハイエンドモデルです。具体的には、以下のような利点があります。
- - 微細加工が可能:C型クランプによる側方切削ディスク固定プレートの設計により、歯間部や前歯部の微細加工が実現します。
- - 高精度加工:マージンライン50μmへの精密加工が可能で、手仕上げの負担を大幅に減少させます。
- - 高速加工能力:5軸サーボモーターによる制御システムを搭載し、最短8分での加工を実現し、生産性を向上させます。
- - 多様な素材に対応:ハイブリッドレジンからジルコニア、PMMA、ワックスなど、多種多様な歯科材料に対応できる点も魅力です。
- - メンテナンス軽減:高精度リニアガイドとボールねじの採用によりキャリブレーション不要で、メンテナンスが簡素化されています。
このような高性能を持つMD-500Sの導入は、今後のデジタル技工の発展に大いに寄与することが期待されています。
お問い合わせの急増
大森技工所は、関西・関東地域の約2万件の歯科医院に対して定期的にファックスニュースレターを配信しており、診療報酬改定に関する情報も迅速に提供しています。この取り組みにより、特にCAD/CAM冠に関する問い合わせが急増しています。
現在、技工物の需要増加に伴い、生産体制の強化が急務となっています。このような背景から、Canon MD-500Sの導入を決定し、高品質な技工物を迅速に提供できるようにします。
歯科技工士の募集
今回の設備増強に伴い、大森技工所では歯科技工士の職員を新たに募集しています。経験者は優遇され、勤務地は奈良支店と2026年内に開設が予定されている大阪支店の複数があります。最新技術を扱う環境で働き、高い効率性を求める方にとって、魅力的な職場環境です。今後もデジタル技工を通じて、全国の歯科医院に向けて迅速かつ高品質なサービスを提供していきます。
代表者からのメッセージ
大森技工所の代表は、「今回の診療報酬改定はデジタル歯科医療の進展を示す重要なステップです。私たちは約2万件の歯科医院とのネットワークを持っており、多くの期待を感じています。MD-500Sを最大限に活用し、高品質な技工サービスを提供し、歯科医療の発展に寄与していきます」と述べています。
大森技工所の今後について
今後もデジタル技工の強みを生かし、追加でミリングマシンを導入する計画を進め、生産体制のさらに拡大を目指します。最新技術や材料に関する情報の発信も継続し、地域の歯科医療を支える一翼を担い続ける所存です。