廃棄物から生まれる新しい黒色顔料の可能性
東京都渋谷区の株式会社Gabと株式会社ペーパーパレードは、廃棄物を有効活用した新たな印刷プロジェクト「.Garbon印刷所」を立ち上げました。この共同事業は、廃棄物を炭化して生成した黒色顔料を使用し、インクを製造・印刷物を作成することを目的としています。
石油由来からの脱却
一般的に使用される黒色顔料の多くは石油由来です。そのため、原油価格や供給の変動による影響を受けやすいのが現状です。また、持続可能な社会を目指す上で、2030年から2050年にかけて廃棄ゼロやカーボンニュートラルを目指す企業も増加しており、従来のリサイクルシステムでは限界に直面しています。
.Garbon印刷所の手法は、こうした廃棄物を炭化することで新たな黒色顔料として再利用し、企業や自治体のサステナビリティに貢献するものです。
新たな印刷物の創出
「.Garbon印刷所」では、活版印刷を利用してカレンダーや名刺、ノベルティなどを制作します。第一弾の製品展開として、これまでの黒のイメージを覆す新しい黒色を実現します。印刷物のデザインは、受け取る相手や使用シーンに基づいてカスタマイズされ、炭化処理された廃棄物から得られる黒色顔料を用いて独自の表情を持つ印刷が行われます。
実際に創出される印刷物の展示
2026年8月13日から19日まで、渋谷ヒカリエ8階の8/CUBEで「.Garbon印刷所」による印刷物を特別展示します。この機会に、廃棄物から生まれた黒色顔料「.Garbon Black」を使った活版印刷物を直接ご覧いただけます。
.Garbon印刷所の利用プロセス
1.
廃棄物の選定
企業や自治体から出る廃棄物を確認し、必要に応じて炭化試験を行います。
2.
炭化処理
選定した廃棄物を炭化し、黒色顔料やインクに加工します。
3.
製品デザイン・制作
印刷物のデザインを行い、活版印刷によって制作します。手触りや凹凸などにこだわり、印刷物に個別の表情を持たせます。
持続可能な未来を見据えて
.Garbon印刷所は、脱石油由来を実現することで、新たな印刷の選択肢を提供します。廃棄物を有効活用し、サステナブルな社会を自らの手で創り出すことがこのプロジェクトの目指すところです。今後、活用可能な廃棄物の種類を増やし、より多様な印刷方法を導入する計画です。
企業のサステナビリティへ貢献
この取り組みは単に印刷物を作るにとどまらず、廃棄物を炭化して価値を生み出す新循環ソリューションとして、企業や自治体にとっても大きな意義を持ちます。資源循環率の向上やCO2排出の削減を図り、持続可能な未来を形成する一助となることが期待されています。
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