REXEV、EVの蓄電池活用で新しい収益モデルを提案
株式会社REXEV(東京都千代田区)は、2025年4月から電気自動車(EV)の蓄電池を使い、容量市場に新たに参入することを発表しました。これにより、EVのオーナーは自動車を持つだけで新たな収益を得られる時代がやってきます。
容量市場とは?
容量市場は、将来の電力需要に備えて、安定した電力供給を確保するための市場です。ここでは、必要な電力供給力がオークション形式で取引され、REXEVはEVの蓄電池を利用してこれに参加することになります。これにより、EVのオーナーはその蓄電池を電力供給のリソースとして提供でき、対価を受け取ることが可能となります。
REXEVの新しいサービスの価値
これまでにREXEVは、厳しい気象条件に対応するための調整力としてEVを用いていましたが、新たな参入によりEVの価値がさらに引き上がります。REXEVは、独自の統合型プラットフォーム「eMMP」を通じてEVの電力供給力を提供し、容量市場の需要に応じた電力供給を行います。この過程で小売電気事業者が必要とする電力を確保するサポートをし、電力供給の安定化に寄与します。
一般企業がREXEVのサービスを利用することで、保有するEVを容量市場に参加させることも可能です。例えば、1台あたり約6kWの供給力が提供された場合、2028年度の東京エリアでは年間8万円以上の収益が見込まれます。
EVの役割の進化
REXEVの取り組みを通じて、EVは単なる移動手段ではなく、社会インフラの一部として機能することになります。従来のガソリン車では実現できなかった新たな価値を持つEVは、今後のエネルギーのあり方に大きく貢献することが期待されています。
一般企業への利点
EVを保有している企業は、REXEVを通じて新たな収益源を得るだけではなく、電力メニューに連動した充電の効率化や、充電ピークの制御を行うことができ、コストダウンにも繋がります。環境への貢献やCO2削減といった非金銭的な価値も重要な要素となるでしょう。
さらに、REXEVのサービスを利用することで、社用車としてのEVを活用し、容量市場への参加がスムーズに実現します。必要なプロセスは全てREXEVが管理し、DR(デマンドレスポンス)指令に基づき、充電制御を行います。
2025年を見据えた未来
今後のEV市場がどのように展開していくか非常に注目されます。REXEVは、EV保有者が「稼ぐ」新たな時代を創り上げるため、再生可能エネルギーの導入促進と電力安定供給の構築に貢献し続けることでしょう。EVの価値を最大化し、これからの持続可能な社会を形成する一翼を担うREXEVの今後の展開が期待されます。