福島県南相馬市の株式会社haccobaは、独創的な発酵文化を基にした新しい日本酒をリリースしました。その名も「SECRET SPRING」。このお酒は、昆虫が食べた植物の葉から得られた糞を用いて作られる神秘のお茶「虫秘茶」を発酵させた一品です。まさに、古代から続く日本における酒造りの自由な精神を現代に蘇らせたプロジェクトとなっています。
「虫秘茶」とは、植物の葉を食べた蛾の幼虫の排出物をお茶にしたもので、その風味と健康効果が注目されています。ところがその背景には、長い歴史の中で日本人がどのように酒を作ってきたのかという文化的な側面も隠されています。明治時代に入ると酒造りが厳しく規制され、自由な創造性が失われた時期がありましたが、haccobaはこの度の試みを通じて、酒造りの本来の楽しさを再発見し、次世代に伝えようとしているのです。
「SECRET SPRING」の特徴は、オオシマザクラとオオミズアオの昆虫から作られた「虫秘茶」を米と一緒に発酵させることです。この過程によって、お酒には甘美な桜の香りが湧き立ち、飲むたびに春を感じさせる魅力があります。haccobaのスタッフが丸岡毅さんとの出会いをきっかけに、この「虫秘茶」に感銘を受けて新たなコラボレーションが実現したのです。
「SECRET SPRING」には、ストレートに虫秘茶の魅力を楽しむシンプルなバージョンと、樽で熟成させた「SECRET SPRING -Barrel Aged-」という2つのタイプがあります。どちらも、自然の神秘とお米の風味が融合した深い味わいが特徴です。価格は3,300円(税込)、内容量は500mlで、2026年3月7日から販売が開始されます。販売はhaccobaのオンラインストアや直営の小高駅舎醸造所で行われるほか、受け取ることができる飲食店でも取り扱いがあります。
このように、haccobaは日本の伝統文化と革新的な発想が融合した新しい酒造りに挑戦しています。地域の文化とともに自律的な発酵文化を復活させることを目指し、自由な酒づくりに挑戦し続けています。また、2024年からは「YoiYoi」という地域イベントを立ち上げ、さらなるな地域活性化にも取り組む予定です。
日本酒の新たな可能性を感じられる「SECRET SPRING」。このお酒は、皆さんに「飲む楽しさ」を通じて、古き良き日本の酒文化と現代の豊かな創造性が共存する瞬間を提供してくれることでしょう。新しい味わいの体験を、ぜひお楽しみください。