未来型食品工場コンソーシアム結成
2024-07-04 09:38:55

食品工場の未来を変える!6社が共同で「未来型食品工場コンソーシアム」を結成

食品工場の未来を変える!6社が共同で「未来型食品工場コンソーシアム」を結成



カゴメ、キユーピー、永谷園、ニチレイフーズ、日清製粉グループ本社、そしてテックマジックの6社が共同で「未来型食品工場コンソーシアム」を結成しました。このコンソーシアムは、食品工場が抱える共通課題である「労働力不足」や「原価高騰」といった問題の解決を目指し、高度なロボットテクノロジーを活用した持続可能な食インフラの構築を目指します。

食品工場は、近年深刻化する人手不足や原材料価格の高騰、環境問題など、様々な課題に直面しています。これらの課題は、各社が単独で解決するには限界があり、業界全体で協力して取り組む必要性が高まっています。

「未来型食品工場コンソーシアム」は、これらの課題を解決するために、各社の強みを持ち寄り、協調・共創していくことを目指しています。具体的な取り組みとして、以下のような活動が予定されています。

産業課題の抽出と要求仕様の策定
共通基盤の構築
最先端技術に関する勉強会
共同開発プロジェクト

特に、最初の取り組みとして、各社共通の課題である「秤量工程の自動化」に取り組む分科会を立ち上げる予定です。この分科会では、テックマジック社の調理ロボット・業務ロボット技術を活用し、開発コストの分散、ソリューションの汎用化、専門的な技術やノウハウの共有、市場導入のスピードアップなどを図ります。

このコンソーシアムは、各社の課題解決だけでなく、ひいては食産業全体の課題解決に貢献することを目指しています。最先端技術を活用することで、人手不足の解消、生産性の向上、環境負荷の低減など、様々な効果が期待されます。

各社コメント



各社のコメントからは、このコンソーシアムへの期待と意気込みが伝わってきます。以下に、各社のコメントを紹介します。

カゴメ株式会社 取締役執行役員 生産調達本部長 葉色 義久氏

「当社は、食品製造プロセスの革新を通じて、持続可能な製造現場の実現を目指しております。製造現場の自動化、省力化には自社だけでは解決が難しい課題がございますが、本コンソーシアムの取り組みにより解決することを期待しております。ロボティックスやAIなどを活用した革新的な食品製造プロセスを確立するため、当社が持つ製造現場の知識と経験を積極的に活用し、食品産業の発展に貢献して参ります。」

キユーピー株式会社 取締役 常務執行役員 渡邊 龍太氏

「これまで弊社は、知能化させたロボットをテックマジック社および他の企業と共創するなど、食産業の課題解決に挑戦してきました。中でも「食産業の非競争領域の共通課題」は、業界として取り組むことでこそ相乗効果を生み出せる解決策が得られると考えています。この度、テックマジック社を中心に、共通課題について協議し、共同でソリューション開発に取り組める枠組みが完成しました。弊社は、他の食品企業とともに、「食産業の共通課題の解決」へも挑戦することで、「未来型食品工場」の実現をめざします。」

株式会社永谷園 取締役 生産本部長 相澤 直史氏

「本コンソーシアムは、食品産業の非競争領域に焦点を当てた革新的な取り組みであり、それぞれ強みを持った各社と価値あるネットワークを形成できることに期待しております。一企業では解決が困難な共通課題を乗り越えるソリューションの開発に向けて、弊社の知識と技術を提供し、活発な協議と協力により食品産業への貢献を目指します。」

株式会社ニチレイフーズ 取締役専務執行役員 中野 泰寿氏

「事業を取り巻く環境変化は加速しており、様々な課題が顕在化しております。特に人手不足への対応や、フードロス削減・エネルギーの省力化などサステナビリティへの取り組みは、食品企業にとって喫緊の課題だと認識しています。これまでも当社はAIを活用した検品技術や生産計画の自動化など多様な技術開発を進めて参りました。今回のコンソーシアムでは加盟各社様との議論を通じ、省人化のみならず持続性を高め、食産業の発展に寄与して参りたいと考えております。」

株式会社日清製粉グループ本社 取締役常務執行役員 技術本部長 髙𣘺 誠一郎氏

「食品工場において人手不足はますます深刻化しており、非常に大きな経営課題であると認識しております。自動化、省人化の生産技術開発は進めている一方、自社だけでは限界もあります。このような状況の中、同業の他社様と課題を共有し、最先端の技術を用いてソリューションを図っていく本コンソーシアムは新しいアプローチの方法です。この取り組みが食のインフラを支え、持続可能な社会の実現に貢献することを期待しています。」

TECHMAGIC株式会社 代表取締役社長 白木 裕士氏

「「未来型食品工場コンソーシアム」の結成は、食品工場が抱える共通課題に対して業界全体で解決策を模索するための重要な一歩です。食品業界の持続可能な未来を築くためには、テクノロジーの力を最大限に活用し、オープンイノベーションを推進し、協調・共創することが不可欠です。本コンソーシアムを通じて、各社の専門知識と知能化させたロボットテクノロジーを結集し、非競争領域における課題解決に取り組みます。共に未来を見据え、持続可能な食のインフラを構築するための革新的なロボットソリューションを生み出し、現場の活人化、食産業の発展への貢献を目指します。」

コンソーシアムの取り組みが、食品業界の未来を変えるのか注目です。





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