自動運転に向けた新技術:モータ駆動用パワーモジュール
自動車業界は近年、環境規制の強化や自動運転の進展に伴い、電動化と高機能化を急速に進めています。特に、車載制御システムでは、様々な機能が求められる中でその実現に向けた技術革新が必要となっています。そこで新電元工業が開発したモータ駆動用パワーモジュールが、これらの課題に応える重要な製品として注目を集めています。
モジュール化による効率的な設計
新製品は、電動パワーステアリング(EPS)や補機系モータ駆動に特化した設計が施されています。このモジュールでは、MOSFETやシャント抵抗、サーミスタ、スナバ回路といった複数の部品が一つのユニットに集約されています。これにより、部品点数の削減はもちろん、実装面積もディスクリート構成に比べて約70%も削減することが可能です。
高放熱設計と小型化
加えて、このモジュールは高放熱性能を特徴としており、MOSFETのチャネル温度を約73℃低減させることができます。これにより、冷却装置の小型化が実現でき、新たな設計の自由度が増します。また、これまで必須だった絶縁処理の簡略化にも寄与し、製造工程も簡素化されます。
内蔵MOSFETの特性
モジュールは、「MG048A150004A」と「MG048B100006A」という2つのモデルがあり、それぞれ異なる電圧に対応しています。「MG048A150004A」は12V車向け、「MG048B100006A」は24V車向けに設計されているため、自動車の多様なニーズに応えることができます。
自動運転に向けた夢の実現
自動運転技術が進化する現在、車載制御システムの電動化は欠かせない要素となっています。このパワーモジュールの開発により、今後の自動運転車両の実現が一歩近づいた形です。小型化と高機能化によって、車両全体の電動化が進み、より安全で快適な走行体験の創出が期待できます。
環境への配慮
新電元工業では、環境への配慮も重視しています。製品はすべて鉛フリーで製造されており、持続可能な社会の実現に寄与します。加えて、同社のパワー半導体技術が、より効率的なエネルギー利用を可能にし、環境負荷を軽減する効果も期待されます。
企業のビジョン
新電元工業は1949年に設立され、以来パワーエレクトロニクス分野で数々の革新的な技術を開発してきました。半導体技術と回路技術を駆使し、持続可能かつ安全な製品を提供する使命を担っています。今後も新しい技術の創造と、その社会的な応用に取り組んでいくことでしょう。
さらなる情報を得るには
詳細については、以下のリンクで製品情報を確認できます。
また、新電元工業に関する問い合わせは、以下の住所にて受け付けております。
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新電元工業株式会社
営業統括部販売促進課
TEL:03-3279-4687
このように新電元工業の技術は、自動運転の未来を先導する力を秘めています。今後の進展に目が離せません。