中江有里の新作小説『愛するということは』がついに発売
2024年8月29日、著名な女優・作家・歌手の中江有里さんによる最新作『愛するということは』が新潮社から刊行される。この作品は、前作『残りものには過去がある』に続くもので、数々の書評や文庫解説を手掛ける中江さんの集大成とも言えるべき作品だ。
物語の概要
本書の主人公、里美は娘の汐里と二人三脚で生活をしている。しかし、若き日々の前科が影を落とし、里美は家族との関係が希薄になり、ついには経済的な困難に直面する。そんな中、彼女はある罪を犯し、愛を夢見ながらも他者に妬みを抱くようになる。一方で、成長した汐里もまた、愛を求めるあまり姿を消してしまう。運命に翻弄される母娘は、一度は別れを経験するが、再び巡り合う時が来る……。
中江さんはこの作品を通じて、「あらゆる母娘には愛が存在するのか」という問いを投げかける。これに対する答えは、読者が自ら見つけることとなる。物語が進むにつれて、愛情の複雑さや家族の絆が明らかになり、感情が揺さぶられる瞬間が続出するだろう。
読者の声
本作品のリリースに先立ち、直木賞作家の桜木紫乃さんが同作を絶賛している。「読み進めるほどに、あの日果たせなかった『愛』が積もっていった。誰にでも等しく人生はある。許されても許されなくても、ひとつの人生を生ききるしかない」と語り、作品の深い情感を示した。彼女の言葉は、家族の切なさや温かさを感じさせ、読者の心に響くものとなるだろう。
著者中江有里のプロフィール
1973年に大阪で生まれた中江有里さんは、法政大学を卒業後、89年に芸能界デビューを果たした。以来、多くの映画やドラマに出演し、2002年にはラジオドラマの脚本を手がけるなど、幅広いフィールドで活躍している。特に、読書家としての側面も強く、産経新聞にコラムを連載し、全国各地で読書をテーマにした講演も行っている。
中江さんの既刊本には『残りものには、過去がある』、『万葉と沙羅』、『水の月』などがある。彼女の作品は、どれも心の奥底に響くものばかりで、毎回新たな世界を提供してくれる。
書籍の詳細
- - 書籍タイトル: 愛するということは
- - 著者名: 中江有里
- - 発売日: 2024年8月29日
- - 造本: 四六判変型
- - 定価: 1980円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-352212-6
- - URL: 新潮社
この秋、心温まる感動の物語があなたを待っています。母娘の絆の深さに触れることで、人生の意味を考えさせられる作品となることでしょう。