野村不動産、中里建設を傘下に迎え都心型戸建事業を強化へ
最近、野村不動産株式会社が中里建設株式会社の株式を取得することを発表しました。これにより、都心型戸建事業の安定供給体制が整備される見込みです。この株式譲渡契約はすでに締結されており、2025年4月1日に取引が完了します。
中里建設の実績
中里建設は、これまで戸建の施工を主に手がけており、その実績は累計で1,000戸を超えています。特に難易度が高い都心エリアでの施工を得意とし、グループに加わることで、林立する他の競合に対抗できる強力な施工体制を構築できると期待されています。
野村不動産の将来ビジョン
野村不動産は「まだ見ぬ、Life & Time Developer へ」という2030年ビジョンを掲げており、『人々の様々な生活“Life”』と『一人ひとりの過ごす時間“Time”』の2つを重視しながら新たな価値を生み出そうとしています。これに沿って、都心型戸建事業は特に重要な位置を占めており、2020年からこの事業をスタートさせました。
利便性を重視した取り組み
これまで、都心型戸建事業として供給した150戸(2024年12月現在)は、特に共働きファミリーのお客様に支持されてきました。利便性の高い立地や家事効率を考えた設計、オリジナルデザインの導入など、住環境の質を向上させることに注力しています。ここで生まれる「時誕」というコンセプトは、家族との大切な時間を増やす手助けとなるものです。
事業環境の変化
しかし、近年は建築費の上昇や労働力不足等、各戸建施工会社にとって厳しい状況が続いています。これにより、今後受注先の選定が益々難しくなっていく可能性があります。野村不動産は、中里建設をグループに加えることで、都心型戸建事業を安定的に供給できる体制の構築を目指しています。
結論
この株式取得により、野村不動産は中里建設の持つ技術力や実績を活用しつつ、今後も市場での競争力を高めることが期待されます。これが都心における戸建の新たなスタンダードを築く一助となるでしょう。
詳しい情報は
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