埼玉新都市交通のニューシャトルに最終編成が納入
三菱重工業が埼玉新都市交通に向けて、待望のニューシャトル2020系の最終編成を納入しました。この新しい編成は、2020系AGT(Automated Guideway Transit)の第6編成目であり、2023年11月25日より営業運転が開始されます。これにより、合計6編成のニューシャトルが同時に運行されることになり、利用者にさらなる利便性が提供されます。
ニューシャトルの進化
本プロジェクトは、2015年度から2020年度にわたり行われてきた既存車両の更新の一環です。今回の納入により、三菱重工業は合計30両の2020系AGTを納入してきたことになります。この最終編成では、「7つの宝石による沿線に輝きを」というコンセプトのもと、カラーリングに新たな「ブルーサファイア」と「クリソベリル」色が加わり、さらなる美しさが際立っています。また、フロントマスクには、顧客のコーポレートカラー全7色が使用されており、より一層のデザイン性が実現されています。
利便性と快適性の向上
今回の2020系車両は、2016年にグッドデザイン賞を受賞した優れたデザインに新たな機能改良が加えられています。特に、車椅子スペースの増設や、換気・暖房性能の向上など、多様なニーズに応える快適な乗車環境が整っています。また、国内外でのAGT納入実績から得られたフィードバックをもとに、車両のメンテナンス性にも改善が施されています。
地域の交通支援と経済発展
埼玉新都市交通のニューシャトルは、埼玉県及びJR東日本の出資により1983年に運行を開始され、現在は大宮駅から内宿駅までを結ぶ重要な交通手段です。この路線は、沿線に病院、学校、企業、ショッピングセンターが立地しているため、地域住民にとって欠かせない存在となっています。
三菱重工業は、この新しい2020系AGTの納入を契機に、国内外に向けてデザイン性、経済性、環境性能を兼ね備えたAGTシステムを提供し続ける考えです。クリーンなAGTシステムはCO2を排出せず、地域課題の解決にも寄与していきます。
さらに、同社は信頼できるパートナーとして、今後も卓越したソリューションを提供し続けることを目指しています。
関連情報
このような取り組みを通じて、三菱重工業は埼玉新都市交通のさらなる発展を支え続けていくことでしょう。