夏の隠れ運動不足と心身の不調
近年、日本は異常な暑さに見舞われることが増え、今年も例外ではありません。クラシエ薬品株式会社が実施した調査によると、なんと36.2%の人々が酷暑日後に歩数が減少したと回答しています。多くの人がこの猛暑の影響で活動量が低下し、心身に様々な不調を感じていることが明らかとなりました。
調査結果の概要
調査対象は全国の20代から60代の男女600名で、調査期間は2026年7月28日。結果からは、以下のような傾向が浮かび上がります。
1.
37%以上が運動不足を実感
気温上昇後に活動量が減少した理由として、71.4%の人々が「猛暑・熱中症が心配で外出する用事を減らした」と回答しています。つまり、気温が高くなることで外に出ること自体を避けてしまう行動が増えているのです。
2.
心身の不調
歩数が減少した人のうち、74.2%が何らかの不調を感じており、主な症状としては「疲れが取れにくい」(38.2%)、「だるさ・倦怠感」(32.3%)が挙げられています。また、歩数が減ったことによる肌荒れやむくみが表れていることも多く、身体への影響は無視できません。
3.
不調を放置する傾向
不調を感じているにもかかわらず、約30%の人々が特に対策を講じていないとのこと。特に30代から50代の働き盛り世代が顕著で、自分の健康管理を後回しにしがちな様子がうかがえます。
漢方から見る運動不足の影響
漢方では、健康な状態は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」が体内で正常に循環していることと考えます。しかし、運動不足になるとこれらの流れが滞りやすく、様々な不調を引き起こす要因となります。
- - むくみは、運動不足により筋肉の動きが減少し、水分が滞ることで生じます。これを漢方では「水滞(すいたい)」と呼び、特に顔や手足に不快な影響を及ぼします。
- - 肌荒れは血行不良に起因します。運動不足により血流が低下し、栄養が行き届かなくなり、肌の状態に悪影響を及ぼします。
- - 疲れ・だるさも同様で、全身の循環が悪化することで、「気」の流れにも影響が出てきます。
夏の運動不足を解消するための対策
厚生労働省は1日の目標歩数を8000歩以上としていますが、暑さによる運動不足は深刻です。そこで、夏でも自宅でできる運動と食事の工夫を紹介します。
運動編
1.
気功体操「スワイショウ」
手を動かすだけの簡単な運動で、全身の巡りを整える効果があります。
2.
足のむくみを和らげる
デスクワークの合間に、ストレッチや足首を回すことで血流を促進しましょう。
食事編
3.
朝食にタンパク質を意識する
質の良い睡眠につながるよう、夜の疲労回復に役立つ朝食を心がけ、肉や魚、豆製品を積極的に取り入れましょう。
漢方薬のおすすめ
夏の隠れ運動不足による不調を和らげるための漢方薬も数多く存在します。例えば、疲れやすい方のむくみには防已黄耆湯が効果的です。また、肌トラブルには桂枝茯苓丸料加薏苡仁などが推奨されます。これらを利用することで、身体の中から健康を促進することが可能です。
さいごに
猛暑が続く中での運動不足は、私たちの心身にさまざまな影響を与えることがわかりました。自己管理の重要性を再認識し、日常生活の中で健康を意識していくことが大切です。隠れた運動不足を解消するための取り組みを、今すぐ始めてみませんか。