妊娠を望むカップルの心の葛藤調査結果から見えた男女間の溝

妊娠を望むカップルの心の葛藤

少子化が進行する日本において、妊活は多くのカップルにとって避けて通れないテーマとなっています。特に2024年の出生数が70万人を下回ると予測されている今、取り組むべき課題は山積しています。しかし、妊娠を望む皆さんが直面するのは、身体的な問題のみならず、精神的な負担も果てしなく大きいことが調査結果から浮き彫りになりました。

株式会社ヘルスアンドライツが運営する生理・PMSの共有アプリ『ケアミー』では、20～30代の既婚男女400名を対象に、妊活における夫婦間コミュニケーションについての調査を実施。今回の調査の狙いは、妊娠しやすいタイミングに関する知識や共有する際の心理的負担に焦点を当て、その実情を探ることでした。

男女間の「知識」と「心理的負担」のギャップ

調査結果から見えてきたのは、妊活中の夫婦間での知識の不足や、共有時の心理的ストレスの差異です。まず注目したいのは、「妊娠しやすいタイミング」に関する知識の差。医学的には、排卵日直前が妊娠の可能性が最も高い時期とされています。しかし、調査の結果、女性の46.5%がこの「排卵日の約2日前」を正確に認識している一方で、男性はわずか27.5%しか理解していないというギャップが明らかになりました。さらに、41.5%の男性が「よくわからない」と回答しており、女性よりも知識が不足していることが顕著に示されました。

妊娠しやすいタイミングを共有する壁

妊活に関して男女間で心理的ストレスの差も浮かび上がっています。妊活経験者の約2割が「妊娠しやすい時期を話題にするのが気まずい」と述べていますが、特に女性はこのことに強い負担感を抱いているようです。具体的には、30.9%の女性が「義務感を感じて負担に思う」と回答したり、「自分だけが頑張っているように感じる」との声も見られました。このような感情は、パートナーが協力的でないと感じることから生じています。一方、男性は妊活のタイミングを共有することを比較的ポジティブに受け取っていて、30.7%が「共有することで一緒に取り組んでいる」と感じています。このように、男女間で心理的な負担にズレが存在していることが分かります。

『ケアミー』による改善の兆し

このような背景を受けて開発されたのがアプリ『ケアミー』です。このアプリは、妊活に関する情報をLINEで簡単に共有できるため、特に妊娠しやすいタイミングを通知する機能が好評です。実際に利用者からは、「排卵日を直接伝えなくてよいので気が楽になりました」との声や、夫の協力を得ることで一人で悩む孤独感が和らいだという体験談が寄せられています。このように、情報を共有することでコミュニケーションをスムーズにし、カップルの負担を軽減する役割を果たしています。

未来に向けた取り組み

妊活に関する知識の拡充と、気持ちの共有が今後の大きな課題として残されています。特に、夫婦間でのオープンなコミュニケーションは不可欠です。今後、妊活に取り組むカップルが少しでも心理的に安心できる環境が整い、少子化問題の解決に向けた一助となることを願っています。

詳細情報やアプリのダウンロードについては、公式ウェブサイトや各アプリストアをご覧ください。