株式会社オカムラ、基本給を大幅に引き上げ
株式会社オカムラは、この春季労使協議を経て、2025年4月より基本給を18.3%引き上げる計画を明らかにしました。この改定は、「働きがい改革」の一環として、従業員の生活安定を推進するものです。
賃上げの背景
オカムラは、中期経営計画で「新たな需要の創出」を目指し、企業価値の向上に努めています。その中で「人財育成」と「働きがい改革」を重視し、従業員が生き生きと働ける環境を整えるための施策を進めています。物価上昇の影響を受け、優秀な人材を確保するためには、このような賃上げが不可欠とされました。賃金の引き上げは、従業員のエンゲージメント向上にも寄与し、結果的に企業全体のパフォーマンスにもつながるでしょう。
改定内容の詳細
1.
基本給の改定
2025年4月度の給与から、組合員一人当たり12,000円のベースアップが行われ、定期昇給と合わせて合計5.48%の引き上げとなります。また、月例賃金と賞与の配分見直しも行われ、それにより約44,000円の基本給引き上げが実施されます。これによって、平均して18.3%の引き上げが達成される見込みです。
2.
初任給の改定
2025年度の新卒初任給は、以下のように改定されます:
- 高校卒:200,500円から217,500円へ(+17,000円)
- 大学卒:250,000円から300,000円へ(+50,000円)
- 大学院卒:264,000円から300,000円へ(+36,000円)
これにより、若手人材の採用が一層容易になると期待されています。
3.
パート社員の時給改定
パート社員にとっても嬉しいニュースがあります。物価上昇に応じ、時給が50円引き上げられることが決まりました。
新卒採用の展望
2025年4月には、大学院・大学卒145名、高校卒62名の207名が新たにオカムラに加わります。また、2024年度には60名のキャリア人財が採用されています。このように、オカムラでは人的資本の強化を目指した積極的な採用活動が行われています。2025年度は新卒として約200名の入社を予定しており、キャリア人財を60名獲得する方針です。
経営方針の基本
オカムラは、「従業員は事業の協力者であり、共に企業を繁栄させる存在」と位置付けています。そのため、人を中心とした経営を実践し、従業員一人ひとりが活き活きと働ける環境を整えることを目指しています。「人財育成」と「働きがい改革」といった二本柱を通じて、企業の持続的成長を支える取り組みを強化していく方針です。これによって、結果としてエンゲージメント向上が図られ、企業価値の向上にも繋がることが期待されます。
オカムラは、この働きがい改革を「WiL-BE」と名付け、さまざまな要素の中で仕事の重要性を再認識し、従業員の幸福度向上を目指しています。今後の展開に注目です。