AGESTが新たに導入するAIテストツール『TFACT』
株式会社AGEST(本社:東京都文京区)は、新サービスであるAIテスト管理ツール『TFACT』の導入を発表しました。このツールは、令和5年(2025年)より本格的に運用が開始される予定で、ソフトウェアの品質と安全性を向上させるための強力な手段となることが期待されています。AGESTは、AI機能を標準装備したこのツールの導入により、現行のQAプロセスの新たなデファクトスタンダードを確立することを目指しています。
『TFACT』の特長
『TFACT』は、単なるテストの自動化を超え、エンジニアの代わりにAIが自律的にテストを実施する次世代のテスト方法を提供します。具体的には、テストシナリオの作成から実行、検証、デバッグ、そしてレポート作成に至るまで、一連のプロセスをすべてAIが担うことができます。この革新的な機能により、開発チームはより効率的に業務を進めることが可能となり、生産性の向上が期待されます。
AIは、テスト対象に必要なテストステップを詳細に生成し、実行に必要なデータを分析しながら自動的にテストを進めます。問題が検出された場合は、AIが解析を行い、インシデントレポートを自動生成。これにより、テストのタスクを30%削減し、市場への提供スピードを大幅に向上させることが見込まれています。
ソフトウェア開発の現状とAGESTの取り組み
最近のソフトウェア開発はますます複雑化しており、それに伴い多様なわQAニーズへの対応力が求められています。加えて、エンジニア人材不足が深刻な状況にある中、企業はいかにして質の高いソフトウェアを確保するかが重要な課題となっています。AGESTはこのニーズに応えるべく、シフトレフト対応の「QA for Development」やAIを活用したデバッグサービス、テクニカルコードレビューなどの先進的なQAサービスを展開してきました。
『TFACT』は、これらの取り組みを基盤にすることで、業界の標準規格『ISO/IEC/IEEE 29119』に準拠した信頼性の高いテストソリューションを提供します。
未来に向けた展望
AGESTは『TFACT』を導入することで、QAプロセスにおける生産性の劇的な改善が期待できると同時に、テスト受注のキャパシティを大幅に拡大し、これまで以上に顧客の品質向上に寄与することが可能となります。さらに、経験の浅いテストエンジニアでも高品質なQAサービスを提供できる環境を整えることで、テストのアウトソース化が加速することを目指しています。
この新たなAIテストツールにより、AGESTはAIテストのパイオニア企業として、QAプロセスのデファクトスタンダードを確立し、持続可能な成長を続けていく考えです。
今後のスケジュール
『TFACT』の実証運用は2024年12月から始まる予定で、利用希望者の募集が行われ、2025年1月にはβ版が提供される予定です。
AGESTは「テクノロジーでDXに豊かな価値を提供する」というビジョンのもと、先端技術の活用を進め、高度デジタル社会に貢献することを目指しています。