東京メトロとアビームコンサルティングが手を組み、鉄道車両の未来を変える!
東京メトロとアビームコンサルティングは、鉄道車両の状態基準保全(CBM)の実現を目指した共同研究をスタートさせました。この研究は、車両の状態データ分析手法の開発と、その運用システムの構築を目的としています。
従来、鉄道車両の保守は、定められた周期に基づいて行われる時間基準保全(TBM)が主流でした。しかし、近年では、車両の状態をリアルタイムに把握し、必要な時に必要なメンテナンスを行うCBMが注目されています。CBMの実現は、安全・安定輸送のレベルアップだけでなく、将来的なエンジニア不足への対応にも繋がる重要な取り組みです。
共同研究で目指すもの
両社は、データ分析技術を活用することで、車両の状態をより詳細に把握し、最適なメンテナンス計画を立案することを目指しています。具体的には、以下の2つの取り組みを推進していきます。
1.
車両関連の状態データ分析手法の研究:車両の走行データやセンサーデータなどを活用し、車両の状態を分析する手法を研究します。
2.
運用システム基盤の検討:分析結果に基づき、メンテナンス計画を策定し、実行するためのシステム基盤を構築します。
それぞれの強みを生かした連携
東京メトロは、長年培ってきた鉄道車両の運用ノウハウと、豊富な車両データを持っています。一方、アビームコンサルティングは、データ分析やAI技術を駆使したコンサルティングサービスを提供しており、交通・運輸分野での実績も豊富です。両社の強みを活かした連携によって、より効果的なCBMの実現を目指します。
未来の鉄道車両の維持管理を革新
この共同研究は、日本の鉄道業界におけるDX推進の象徴的な取り組みと言えます。両社は、今回の研究成果を基に、鉄道車両のCBMを本格的に導入し、安全・安定輸送のさらなる向上と、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。