胎児医療界の新たな幕開け
2025年6月、チェコのプラハで開催された胎児医療分野の権威ある国際学会「FMF World Congress」に、クリフム出生前診断クリニック院長の夫律子医師が招聘されました。彼女の講演は、胎児の脳に関する最先端の研究についてでした。日本からの唯一の招聘であり、クリフムクリニックの研究成果が国際的に評価されている証です。
FMFとは
FMF(The Fetal Medicine Foundation)は、胎児医療の領域で世界的に知られた組織で、1990年に英国内で設立されました。この財団による「FMF World Congress」は、毎年開催される重要な国際的な会議で、最新の研究成果や技術が発表される場として広く認知されています。2023年には約170人の専門家が集まり、3200人以上の参加者が最新の研究について活発な意見交換を行いました。
革新的な研究内容
夫院長は、胎児の脳に存在する「サブプレート」という特殊な脳層に着目した研究を発表しました。このサブプレートは、特定の時期にしか観察されない重要な脳の構造であり、ニューロンの移動や神経回路の形成に密接に関連しています。日本国内でこのような研究を行っているのは、クリフム出生前診断クリニックのみで、世界的にも注目されています。
研究の概要
研究対象は1,000人以上の胎児で、高精度な3D経膣脳神経超音波を用いて脳の詳細な計測を実施しました。その結果、先天異常を有する胎児たちの発達パターンに明確な違いが見られました。この研究は、胎児期における個別の神経発達予測を可能にし、より個別化した医療が実現することが期待されます。
クリフム出生前診断クリニックの特徴
クリフム出生前診断クリニックでは、すべての胎児ドックにおいて、定量的かつ定性的な胎児脳評価を行い、高精度の胎児脳ケアを実施しています。この施設は、形態学的診断に加え、染色体や遺伝子の検査体制まで完備しており、包括的に出生前診断を提供しています。
先駆的な研究実績
夫医師は、2019年に妊娠中期における胎児脳のシルビウス裂角度の研究を発表し、これにより脳に「しわ」が形成される可能性を示すことができました。これらの革新的な研究は、国際的に活用され始めています。
国際的な研修施設として
夫院長のもとには、世界中から胎児医療の専門家が訪れ、研修を受けています。彼女は、次世代の専門家育成に力を注ぎながら、世界の胎児医療の発展に寄与しています。
クリフム出生前診断クリニックの概観
このクリニックは2006年に日本初の出生前診断専門施設として設立され、様々な出生前検査を完備しています。Dr.ぷぅがすべての診察を行い、妊婦やその家族をサポートしています。胎児の健康と未来を守るため、最新の医学を駆使した診断が行われています。