地元の特産、奥伊勢ゆずを活かした新な商品化
三重県大台町の特産品である「奥伊勢ゆず」の廃棄する皮を活用した新商品「たべる奥伊勢ゆず胡椒」が8月2日に地域内の販売店で登場しました。この開発は、地域創生を目指すレッドホースコーポレーション株式会社が手掛けたもので、地域の未利用資源を再利用することで新たな価値を創出する試みがなされています。
新商品の特徴
「たべる奥伊勢ゆず胡椒」は、奥伊勢ゆずの豊かな香りに青唐辛子の辛さと、たくあんの食感を巧みに組み合わせた一品です。そのままご飯の取り合せとしてだけではなく、様々な料理にアクセントを加える味わいも楽しめます。パッケージデザインには、旧宮川村(現在の大台町)に伝わる「牛鬼」と呼ばれる伝説がインスピレーションとなっています。これにより、地域の文化をエンターテインメントとして昇華させています。
新商品の試食販売が行われた道の駅では、地元の住民や観光客から好評を博し、「奥伊勢の新しい味が楽しめる」との声が相次ぎました。
開発の背景
このプロジェクトのきっかけは、昨年1月末にレッドホースコーポレーションのスタッフが大台町を訪れた際、地元の加工施設「宮川物産」との出会いから始まりました。宮川物産は、地域の農産物を使った商品を開発・販売している会社で、特に「奥伊勢ゆず」を使用したサイダーやドレッシングが有名です。
しかし、製造過程で発生する年間約25トンのゆずの皮は、再利用が難しく廃棄されていました。このため、レッドホースコーポレーションは、その廃棄予定のゆずの皮を利用した商品開発を提案し、試作を開始しました。試作した製品が大好評を得て、ついに本製品としての販売が決まりました。
味の特徴と活用法
「たべる奥伊勢ゆず胡椒」は、香り高い奥伊勢ゆずと青唐辛子の辛さを絶妙に組み合わせています。また、具材のバランスも絶妙で、食べるラー油のように米や料理に合わせても人気です。この新しい形のゆず胡椒は、従来のゆず胡椒とは一線を画し、餃子や蒸し鶏に合わせても良く、バリエーションの広い一品です。
今後の展開
レッドホースコーポレーションはこの取り組みを基に、今後も奥伊勢ゆずの皮を使ったアップサイクル商品の開発を進める予定です。また、地域の特産品を活かした新たな商品開発を持続的に行い、地域経済の活性化に貢献していく姿勢を示しています。
販売開始の記念イベントは大きな成功を収め、地元の「VISION」などでの販売も決まっており、今後追加で約10店舗での展開も予定されています。地域資源の有効活用を考えるこの商品は、観光の一環としても期待されているのです。
商品概要
- - 商品名: たべる奥伊勢ゆず胡椒
- - 内容量: 75g
- - 価格: 972円(税込)
- - 特徴: 爽やかな風味が魅力の新しいゆず胡椒です。
このような新商品の開発により、地域の文化や産業を活性化し、多くの人々に新たな価値を提供するレッドホースコーポレーションの今後が楽しみです。