広島国際大学、女性トイレに無償の生理用品提供を開始

広島国際大学は、大学内の女性トイレに生理用品の無償提供を開始することを発表しました。この取り組みは、学生たちが快適な学生生活を送るための支援となることを目的としています。具体的には、大学の東広島キャンパスと呉キャンパスの女性トイレにナプキンディスペンサーを設置し、ソフィボディフィット®を無償で提供します。この活動は、学生の保護者組織と協力して推進され、特に「生理の貧困」と呼ばれる問題に焦点を当てています。生理は、日本全国の女性にとって身体的および精神的な負担であるだけでなく、経済的な負担も伴っています。このため、生理用品の購入が困難な学生も少なくありません。大学では、こうした課題を解決し、学生たちが学業に集中できる環境を整えることが急務であると考えています。

この取り組みは、SDGs（持続可能な開発目標）のいくつかの目標とも関連しています。特に「貧困をなくそう」や「すべての人に健康と福祉を提供する」こと、さらには「ジェンダー平等を実現しよう」という目標に寄与するものです。これにより、学生たちには生理に関する問題への理解を深めてもらい、今後の社会づくりに貢献できる人材として育てることが狙いです。

ナプキンディスペンサーは、東広島キャンパスの1号館、2号館、3号館、アクティブウェルネスセンターに各1カ所、合計で4カ所設置されます。また、呉キャンパスの1号館、2号館、3号館、6号館にも各1カ所ずつ設置され、こちらも合計で4カ所となります。すべての設置場所では高品質な生理用品を提供し、学生が必要とする時に自由に利用できる仕組みを整えます。これにより、学生たちが安心して必要な生理用品を利用できる環境が生まれることを期待しています。

大学は、今後もこのような活動を通じて、学生に対してのサポートを続け、社会全体の意識を高めるための啓発活動にも力を入れていく方針です。生理に関する教育的な取り組みは、学生たち自身が社会をより良くするために必要な知識を持ち、行動するきっかけにもなるでしょう。広島国際大学のこの試みが、全国の高校や大学においても広がりを見せることを期待したいと思います。