マンションへの給電技術
2023-05-25 09:30:01
災害時におけるマンションへの車両からの給電技術が進化中
近年、異常気象や自然災害が頻発する中、私たちは様々な準備をしなければなりません。特に、マンションに住む人々にとって、災害時の電力供給は非常に重要な課題です。そこで、車両から集合住宅への給電を可能にする新たな技術が開発されています。この技術は、災害時にハイブリッド車からマンションの設備に電力を供給できるもので、近い未来の実用化が期待されています。
これまで実用化されていたのは、車両から戸建て住宅へ給電をするV2H(Vehicle to Home)システムでしたが、集合住宅への給電にはまだ様々な課題が残されています。集合住宅は、多くの住民がその電力を共有するため、給電技術の難易度は高まります。特にエレベーターなどの重い設備に安定して電力を供給するためには、十分な電力管理が求められています。そこで、マンション管理のDXを進めているRing-ndx株式会社とマンション再生に特化した福田リニューアル株式会社が、この課題に挑むこととなりました。
彼らは、三井不動産株式会社やトヨタ自動車株式会社とともに、ハイブリッド車からマンションへの給電技術の実証実験を行うことになりました。この実験の第1弾として、2023年5月10日に千葉県柏市にあるKOIL 16 Gate にて、エレベーターへの給電の実証を行いました。この実験では、ハイブリッド車からの給電によって、実際に複数の人が乗車したエレベーターを動かすことに成功しました。
実験が行われたKOIL 16 Gateは、最新の技術が導入されているスマートシティのセンターとして知られています。今回の実証実験は、ベンチャー企業の革新性、大企業の技術力、そして実験を行うためのフィールドとして提供される柏の葉スマートシティという環境が組み合わさることで、その意義が大きくなると評価されています。
災害発生時には、ハイブリッド車のガソリンさえ供給できれば、長期間にわたり安定した電力を供給できる可能性があります。この特性が、災害時におけるマンションの防災対策にどれほど寄与するか、引き続き検証を行っていくことが求められています。
Ring-ndx株式会社については、マンションに特化した専門家を紹介しており、建物の老朽化や維持費の高騰といった未来の課題に向けても活動を行っています。彼らの提供するサービスは、マンションの持続可能性を支える重要な役割を果たしています。また、福田リニューアル株式会社は、建物のリニューアルにおいて豊富な実績を持ち、最近ではカーボンニュートラルに向けた取り組みにも積極的に参加しています。
このように、先端技術を利用した集合住宅への給電は、我々の生活を守るための新たな手段として期待されています。今後の実証実験を通じて、より多くの効果的な技術が生まれることを願っています。
会社情報
- 会社名
-
Ring-ndx株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷1-1-3アミーホール THE HUB 青山WEST 406号室
- 電話番号
-
03-4540-6552