デジタル庁が掲げる新しい自治体業務
2026年から2027年にかけて、福岡県宮若市でデジタル庁が公開した生成AIのオープンソース『源内』を活用した実証実験がスタートしました。この実験は、株式会社プレイネクストラボが市と共同で行い、自治体業務の効率化を図ることを目的としています。
背景:地方自治体が抱える課題
近年、地方自治体は職員数の減少や多様化する行政ニーズに直面しています。限られた人員で高品質なサービスを提供することが求められる中、さまざまな課題が浮かび上がっています。特に、人事異動が定期的に行われるため、担当者の変更に伴う業務知識の引継ぎが必要です。しかし、マニュアルや過去の資料が存在していても、必要な情報を探すのに時間がかかることが多々あります。こうした問題は業務効率だけでなく、行政サービスの質にも負の影響を与える可能性があります。
実証実験の目的と内容
この実証実験では、生成AI『源内』を宮若市の業務環境に適用し、職員間の知識共有や異動時の業務引継ぎの効率を検証します。具体的には、以下の内容を主に検証します。
1.
庁内文書やマニュアル、業務資料を用いたナレッジ検索
2.
異動・配置転換時の業務引継ぎ支援
3.
業務に必要な情報へのアクセス時間の短縮
4.
職員の利便性・操作性の評価
5.
実運用に向けたセキュリティやガバナンスに関する検証
目指すべき姿
このプロジェクトの究極的な目標は、生成AIを単なる質問応答ツールとして活用するのではなく、自治体に蓄積された知識資産を継続的に活用できる環境を作ることです。職員が必要な情報を迅速に取得できるようになることで、経験年数や担当変更による情報格差が減少し、組織全体としての知識の蓄積と共有が促進されます。これにより、高品質な行政サービスの提供が期待されます。
今後の展望
プレイネクストラボは、過去に180を超える自治体へのデジタル変革(DX)を支援してきた実績があります。今回の実証実験で得られた成果や問題点を宮若市と共有しながら、より実用的な生成AI環境の実現に向けて努力します。また、デジタル庁が推進しているオープンソースの利用理念に賛同し、得られた知見を地域コミュニティに還元しつつ、自治体AXのさらなる推進に貢献する考えです。
この実証実験に関する詳細な情報やお問い合わせは、
こちらからご確認いただけます。