次世代照明制御がもたらす革新
日本初となるPoE照明を導入した清水建設のオープンイノベーション拠点「温故創新の森 NOVARE」。ここではシグニファイの次世代照明制御オープンプラットフォーム「Interact」が使われています。シグニファイジャパン社は、東京都江東区のこの施設に約3,000箇所の照明器具と各種センサー、インターフェースを統合管理し、必要な機能を運用しています。
Interactプラットフォームの特性
Interactは非常に柔軟性の高いシステムで、複数の照明制御プロトコル(PWM、DALI、DMXなど)に対応しています。これにより、異なるメーカーの照明器具を統合して効率的に制御し、さらには空調、防犯カメラ、入退室管理など他の設備との連携が可能です。このシステムの導入により、施設全体の省力化や運用の最適化が実現します。
検討の背景
「温故創新の森 NOVARE」は、清水建設が従来の建設事業の枠を超え、パートナー企業との共創を通じて新たな価値提供を目指した施設です。これまで異なる通信プロトコルで運用されていた照明や空調のシステムを一元化することで、各機器の連携を強化しました。「DX-Core」というスマートビルOSを基盤に、Interactが統合管理を行います。
PoE照明の革新
PoE(Power over Ethernet)照明は、LANケーブルを使用して給電とデータ通信を行える点が革新的です。照明器具は標準のイーサネットケーブルで接続され、配線が大幅に簡略化されるため、施工の効率が飛躍的に向上します。PoEスイッチからの電力供給によって照明器具はネットワーク機器のように管理されるため、施設内のITインフラと一体化したコントロールが可能になります。
今後の展望
今回の導入がもたらす利点は計り知れません。シグニファイは、さまざまな企業と連携し、建物全体をIoTネットワークとして統合する計画です。多様なセンサーの導入を進めることで、建物と人が相互にコミュニケーションを取り合い、より快適で効率的な空間を実現することを目指しています。
まとめ
シグニファイが展開する照明システムの革新は、単なる照明の枠を超え、新たなライフスタイルの創造を促進します。今回の「温故創新の森 NOVARE」への導入は、その一環として非常に重要な位置を占めており、今後の展開にも大きな期待が寄せられています。