中高生が地域企業と共に描く未来とは
近年、高校生や中学生が地域企業と協力し、地域の未来を築くための探究学習プログラム「engine」が注目を集めています。この取り組みは、株式会社教育と探求社によって全国5地域で展開されています。2025年度には静岡県、鹿児島県、さいたま市、横須賀市、奈良県の5つの地域でスタートします。このプログラムでは、中高生が地域に実在する企業や地元の魅力と出会いながら、地域をより良くするためのアイデアを考え、実現に向けたプロセスを経験します。
「engine」の概要
「engine」は、中高生が地域の企業と協力しながら地域資源を発見し、それらを活用してイノベーションプランを創出することを目的とした教育プログラムです。約半年間にわたって、学生たちは地元企業のリソースを活用し、同時にフラットな対話を通じて複数の視点からプロジェクトを進めます。この過程で生徒たちは、自己効力感や創造性を育み、地域に対する愛着を深めていきます。
地域には少子高齢化や若者の都市部への流出が進むなどの課題があり、教育と探求社は学校、企業、自治体が手を組み、共に成長するエコシステムを構築することを目指しています。「engine」プロジェクトを通じて、地域の未来を担う若者たちが自分の町のために挑戦する機会を提供します。具体的には、生徒は地域の企業と連携しながら実社会での問題解決や新しい価値の創造に取り組みます。
各地域の取り組みとメッセージ
プログラムが展開される地域ごとに、企業と学校の連携が進んでいます。静岡県では「シヅクリプロジェクト」が行われ、若者と地域企業が挑戦する場を創出しています。参加者である八木 邦明さんは、探究を通じて生まれる出会いや発見が地域の未来を変える大きな力になると述べています。
鹿児島県では「かごしま探究プロジェクト」が進行中で、手嶋 州平さんは、地域、企業、学校が一体となることで子供たちが地元の魅力を再発見し、誇りを持てるようにすることを目指しています。また、さいたま市の北見 洋平さんは、「ガチでONEさいたま」というコンセプトのもと、地域全体を一つの舞台として本気のチャレンジを促進しています。
横須賀市では「よこすかengine」が行われ、生徒が面白い企業や多様な経験を通じて地域の力を育むための架け橋としての役割を果たしています。奈良県では、大和みらいエンジンというプロジェクトが進められており、豊かな歴史や自然環境を通じて地域リソースを生かした教育が実施されています。
動き出す参加企業
特に2025年度には、多くの企業が「engine」プロジェクトに参加します。静岡県では36社、鹿児島県では20社、さいたま市では14社、横須賀市では8社、奈良県では12社が各地域の学校と連携を強化します。これらの取り組みを通じて、地域の課題に取り組む新たな人材が育成され、地域全体が活性化することが期待されています。
今後も教育と探求社は、地域の多様なステークホルダーとの連携を深めながら、若者が自分たちの手で未来を築くための支援を続けていくでしょう。地域の人々との対話を通じて新たな価値を紡ぎ出すこのプロジェクトは、学校だけでなく、企業や地域社会全体の発展に寄与する重要な役割を果たしています。私たちの未来を担う若者の挑戦をぜひ応援しましょう。