AIガバナンスの展望
2025-01-06 10:30:22

AIガバナンスの確立を目指す一般社団法人の新たな展望について

AIガバナンスの確立を目指す新たな活動



一般社団法人AIガバナンス協会(AIGA)は、新年の挨拶とともに、2025年に向けた新たな取り組みを発表しました。昨年、団体が任意団体から一般社団法人に移行したことを受け、AIガバナンスの普及を目指すべく活動を進めています。

昨年の振り返り



2024年は、AIが社会においてますます重要な位置を確保した年でした。特に生成AIに関しては、その実装が広がり、企業はAIを活用して意思決定や新しい価値の創出を進めています。社会的なニーズが高まる中で、AIに伴うリスクの管理は欠かせない課題となっています。偽情報や個人情報の取り扱い、AIのバイアスなど、様々なリスクについて適切な対応が求められています。

AIGAは、進化するAI技術に対応するため、関連するガイドラインの策定に積極的に関与しました。日本だけでなく、国際的にもAIに関する法律の整備が進み、その中でAIGAの役割が重要性を増しています。様々な業界から集まった会員企業とともに、政策の提言や相互の知見交換を進め、社会全体のAIリテラシー向上を目指しています。

2025年の取り組み



AIGAは2025年に向けて、3つの柱を中心に活動を強化していく方針です。まず一つ目は、AIガバナンス実務の知見の蓄積です。各業界が自らの目標を設定し、取り組みを報告し合うことで、実効性のあるスタンダードを構築します。また、「AIガバナンスナビ」と呼ばれる診断ツールを通じて、各企業の実装状況を把握し、改善を促進します。

二つ目は、政策提言の強化です。「AI事業者ガイドライン」をはじめとする政策づくりの過程に積極的に参加し、先駆的な実践知をもとにした提言を行っています。この活動により、AIGAは国内外のステークホルダーとの連携を強化し、効果的な施策の実現を目指します。

最後に、コミュニティの構築も重要なポイントです。AIGAは、さまざまなセクターとの連携を推進し、知見の交流を図るため、イベントやワークショップなどを開催しています。特に、政府や研究機関とのコラボレーションを通じて、より多様で実行可能なAIガバナンスの道筋を議論しています。

今後の展望



2025年に向け、AIGAはAIガバナンスの社会実装を一層促進するため、次の具体的な施策に注力します。これまでの経験をもとに、AIガバナンスナビを本格運用し、ベストプラクティスを積み上げていく計画です。また、AIとデータに関連する制度の整備へも貢献し、政策的な議論を進めていきます。最後に、国内外の多様なステークホルダーとの対話をさらに深化させ、日本のAIガバナンスモデルを広め、国際協調へと繋げていくことに努めます。

AIGAは、AIガバナンスが当たり前の社会を実現するため、様々な関係者と連携しながら歩みを進めていきます。引き続き支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


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