NTT ComのOTセキュリティサービス「OsecT」が受賞
2025年4月28日、米国の著名なセキュリティ情報誌であるCyber Defense Magazineが発表した「Global InfoSec Awards」において、NTTコミュニケーションズのOTセキュリティサービス「OsecT」が、「The Most Promising OT Security」賞を含む5部門で受賞しました。これは、OT(Operational Technology)セキュリティ領域において独自の価値を持つ製品・サービスを表彰する名誉ある賞です。
NTT ComとOTセキュリティ
NTTコミュニケーションズは、ドコモグループの法人事業ブランドとして、企業向けにさまざまなIT/OTセキュリティサービスを提供しています。「OsecT」は、特に工場やプラントにおける生産設備の安全を守るために設計されたOTセキュリティサービスです。
このサービスは、大企業から中小企業まで幅広い層に向けて提供され、OTシステムを最適に動かすためのセキュリティ対策に特化しています。OTシステムは、工場や発電所などの運用技術を担う重要なインフラであり、そのセキュリティが確保されることは、企業の安全運営に直結します。
OsecTの特徴と受賞理由
今回、「OsecT」が受賞した5つの賞の中でも特に注目すべきは「The Most Promising OT Security」賞です。この受賞は、OT、ICS(産業用制御システム)、SCADA(監視制御データ収集システム)、IoT(モノのインターネット)のセキュリティにおいて最先端のソリューションを提供していることが評価された結果です。
OsecTの主な機能
1.
迅速な導入
OsecTは、既存のOT環境にLANケーブルを接続するだけで簡単に導入できるため、企業側の負担を大幅に軽減します。
2.
異常検知機能
OTシステムのデータをリアルタイムに収集し、分析することで、異常な通信や接続を早期に発見します。これにより、潜在的な脅威を未然に防ぐことができます。
3.
コストパフォーマンス
国内で開発されたOT-IDS(OT侵入検知システム)として、競合製品と比較して大幅にコストを抑えたサービスを提供します。
評価のポイント
Cyber Defense Magazineが評価した点は、以下の通りです。
- - OT及び関連技術の未来を革新する高性能ソリューション
- - 複数拠点のデータを一元管理できる分析基盤の提供
- - セキュリティ専門知識がなくても対処可能な自動生成レポート機能
今後の展開
NTT Comは、今後もIT/OTセキュリティサービスを提供する企業との連携を進める方針です。特に、ASEAN地域への事業展開を視野に入れ、海外市場にも積極的に進出する意向を示しています。「OsecT」は、これらの戦略を通じて、さらなる企業の安全を確保するための重要な役割を果たすことでしょう。
まとめ
複雑化する産業セキュリティの脅威に対抗すべく、OTセキュリティはますます重要な役割を果たしています。「OsecT」は、その優れた特性と幅広い適用可能性から、今後の産業セキュリティの未来を担う存在として期待されます。NTTコミュニケーションズは、その専門知識を活かして更なる革新を目指し、企業や社会全体のIT/OTセキュリティを強化していくことが求められています。