新たな介護予防の可能性を追求
有限会社川内鉄工工業が展開する「認知機能改善3カ月プログラム」は、80歳以上の高齢者における運動習慣の定着と認知機能の改善を図ることを目的としています。特に、コミュニティの高齢者にとって、無理なく続けられるプログラムの必要性が高まっている中、このモデルの成果が注目されています。
プログラムの背景
高齢化社会が進む中、持続的な介護予防の形を模索する必要があります。川内鉄工工業は、東京都江東区にある「3Poデイサービス亀戸中央店」で、片山訓博教授と共に高地トレーニングを活用した介護予防の実践に取り組んでいます。このプログラムは、60歳以上の高齢者を対象にし、運動の効果を科学的に分析することを目指しています。
プログラム概要
本プログラムは、2025年8月から10月の間に実施されました。参加者は、同店舗で行われる運動セッションを週1回、全10回受けました。内容は、常圧低酸素環境下での歩行トレーニングを中心に構成され、具体的には「マイマウンテン」と呼ばれるトレッドミルや「リカンベントバイク」を使用しました。これらのトレーニングは、高齢者が安全に行えるよう負荷を調整することに配慮されていました。
成果と効果分析
プログラムの成果は、参加者の運動能力と認知機能の向上に現れました。
- - マイマウンテンの成果: 最初の10分間での歩行距離が約200mから620mに増加。特に、歩行姿勢の改善が観察され、筋力が向上したことが評価されました。
- - リカンベントバイクの成果: 初回平均速度が3.78km/hから最終回の最高5.26km/hに向上。参加者同士の会話も盛んになり、脳の活性化が期待されることも指摘されました。
- - マックスパルス測定: 全体の得点が向上。特に70代女性では、19点から25点へと大幅に改善され、自律神経バランスの向上が示されました。
参加者の声
参加者たちは、運動がもたらす変化に感動しています。80代の女性の参加者は、最初は辛かったものの、続けることで体力が向上し、疲れにくくなったと語りました。70代男性は、自らの足取りの軽さを実感し、60代女性はトレーニングが心のストレス緩和にも寄与していると感じています。
専門家の見解
片山教授は、このプログラムの成果が一貫して身体機能の向上を確認できることを評価しています。特にフレイル層や軽度の認知症に効果を示す可能性が高いとされています。
将来の展望
現在、川内鉄工工業は第3期のプログラムを実施中です。これまでの成果を基に、データをさらに蓄積し、介護予防モデルの実用化を進めています。地域において持続可能な介護予防の確立を目指し、この施策は全国展開を目指します。
3Poデイサービスは、運動と健康を結びつける新たな拠点として、高齢者の皆さんが快適に生活できるための支援を行っています。