ファナック、クラウド型ERP導入で業務効率化を実現!
日本を代表する大手電気機器メーカー、ファナック株式会社が、グローバル拠点における業務の標準化とガバナンス強化を目的として、クラウド型ERP「SAP Business ByDesign」の導入を開始しました。このプロジェクトには、ワンアイルコンサルティングがパートナーとして参加し、ファナックの経営状況の可視化と業務効率の向上に大きく寄与しています。
導入の背景
近年、製造業を取り巻く環境は急激に変化しています。企業には働き方改革や脱炭素への対応、資源循環型社会の実現などが求められており、透明性や環境配慮が重要な課題となっています。ファナックは、こうした変化に迅速に対応するため、海外拠点の基幹システムの老朽化を機にIT基盤の刷新を決定しました。その結果、業務プロセスの標準化やシステムの統一を実現するために、「SAP Business ByDesign」が導入されました。
この導入プロジェクトは、グローバルに展開されるため、ファナックはワンアイルコンサルティングの技術力と業務理解、海外現場との調整力を評価し、同社をパートナーに選びました。
導入効果
「SAP Business ByDesign」の導入により、ファナックでは以下のような効果が実現されました:
1.
業務の標準化とデータの一元管理 - 海外8拠点における業務が標準化され、分散していたデータが一元管理できるようになりました。
2.
月次レポート作成時間の短縮 - 従来は半日かかっていた月次レポートが、わずか10分で作成できるようになり、業務効率が飛躍的に向上しました。
3.
グローバルプロジェクトの推進 - タイやマレーシアでの導入により、成功したテンプレートが整い、他の拠点への展開が円滑に行われました。
これまでに、8拠点のうち2拠点に導入が完了し、フィリピンの拠点でも導入作業が進行中です。今後、ファナックはさらにスピード感を持ち、海外拠点への導入を進めていく予定です。加えて、タブレットなどのモバイルデバイスの活用を進め、お客様先でのデータ利用を促進し、サービス向上と業務効率化を図る方針です。
ファナックのIT本部業務システム部長、山田朗氏は次のようにコメントしています。「ワンアイルコンサルティングのコンサルタントは、技術に関する豊富な知識とプロフェッショナルな姿勢で我々をサポートしてくれました。導入作業に困難が生じた際も、問題解決に向けた具体的な提案をしてくれる頼もしい存在でした。」
ファナック株式会社とワンアイルコンサルティング株式会社
ファナック株式会社は1956年に設立され、日本初の数値制御装置の開発に成功しました。その後、CNC装置や産業用ロボットの分野で世界をリードし、自動車や電機、食品など幅広い分野での自動化に貢献しています。
一方、ワンアイルコンサルティングはSAPクラウド型ERPの専門家集団で、グローバルなERP導入を支援しています。企業のビジネストランスフォーメーションを推進する技術力と業務理解を強みとし、多様な言語に対応したコンサルタントが活躍しています。
ファナックとワンアイルコンサルティングの連携によって、新たな時代の製造業が求められる変化に柔軟に対応できる基盤が整いつつあります。今後の展開にも期待が高まります。