名古屋市において、全公立中学校の生徒約33,000名にプログラミング学習教材「ライフイズテック レッスン」が導入されることが決まりました。これは、プログラミング教育を進めるライフイズテック株式会社が提供するもので、名古屋市のイニシアチブ「NAGOYA School Innovation」の一環として実施されます。このプロジェクトは、全ての生徒が平等にプログラミング教育を受けられる環境を整備することを目指しています。
名古屋市は「個別最適な学び」と「協働的な学び」を重視し、各生徒の興味や能力に応じた教育方法を実現しようとしています。そのため、「ライフイズテック レッスン」は公立中学校の各校に導入され、技術科の授業だけでなく、総合的な学習の時間にも利用される予定です。これにより、生徒の情報活用能力が向上し、デジタル技術を使った課題解決力を育むことが期待されています。
「ライフイズテック レッスン」は、すでに約135万人の中学生や高校生に利用されており、600以上の自治体で4,400校に導入されています。この教材は、プログラミングを初めて学ぶ先生でも扱いやすく、各生徒の理解度に応じた柔軟な学習が可能です。このように多様な学びを支援する性質は、名古屋市の教育方針にもマッチしています。
具体的には、「Life is Tech! Lesson 双方向・JSコース」というプログラムがあり、これは中学技術科において情報の技術「双方向性プログラミング」に即した内容です。生徒たちはHTMLやCSSを使ってオリジナルのWebサイトを制作し、JavaScriptを活用して双方向のコンテンツを作成することができます。これにより、生徒たちは楽しく、かつ実用的なスキルを身につけつつ、チャレンジを通じて学ぶことができます。
また、この教材は一斉授業に依存せず、各生徒が自分のペースで学習を進められる点も特徴です。教師は生徒の理解度や進捗をリアルタイムで把握でき、個別に最適な指導を行うことが可能です。さらに、模擬授業動画や授業スライド、教育的支援のためのツールも充実しており、教師のサポート体制も整っています。
ライフイズテック株式会社は、「中高生ひとり一人の可能性を一人でも多く、最大限に伸ばす」というミッションのもと、教育を通じて子どもたちの未来を支える取り組みを推進しています。今後も地域格差なくプログラミング教育を広げ、次世代のデジタル人材育成に向けて全力を尽くす所存です。名古屋市におけるこの取り組みは、全国的にも注目される事例となるでしょう。