Daigasエナジーが提供する初期投資ゼロの脱臭サービス「D-Remove」始動

大気環境を守るための新しい挑戦

大阪ガス株式会社の完全子会社、Daigasエナジー株式会社は、本日、企業向けの新たな脱臭サービス「D-Remove」を発表しました。このサービスは、工場から発生するCO2を初期投資なしで削減することを目的としており、環境への影響を最小限に抑える革新的な取り組みです。

脱臭プロセスの重要性

環境問題の一環として、大気汚染や悪臭公害は深刻な課題となっています。特に、揮発性有機化合物（VOC）は、工場や施設から排出される有害物質であり、これを効果的に除去することが求められています。「D-Remove」は、VOC除去によって発生するCO2の削減を図ります。具体的には、産業界で一般的に使用されている燃焼式脱臭装置を進化させた、よりエネルギー効率の良いシステムを採用しています。

「D-Remove」の特徴

「D-Remove」は主に二つの高効率脱臭装置を使用します。一つは「蓄熱燃焼式」で、燃焼時の排熱を利用して効率よく酸化分解を行います。もう一つは「濃縮燃焼式」で、低濃度の臭気成分を濃縮してから酸化分解を行います。これにより、企業のニーズや設置条件に応じた最適なソリューションを提案できるのです。また、多様な条件下でのCO2排出量を試算した結果、これらの装置を使用することでCO2の削減が見込まれています。

Daigasエナジーの貢献

Daigasエナジーは、脱炭素化、分散化、デジタル化の三つのDを基盤にした「D-Lineup」を中心としたサービスを展開し、エネルギーの効率的利用を追求しています。2021年には「カーボンニュートラルビジョン」を発表し、環境に貢献する技術・サービスを積極的に開発しています。今回の「D-Remove」もその一環であり、企業が持続可能な運営を行うための強力な支援となるでしょう。

企業の環境担当者へのメッセージ

企業の環境担当者は、今後の規制強化を見越し、脱臭設備の見直しを検討する必要があります。特に、非エネルギー起源の二酸化炭素を年間3000トン以上排出している事業者は、法的な報告義務があるため、事前の対策が求められます。「D-Remove」は、初期投資が不要で、最新技術によるCO2削減が実現できる理想的な選択肢です。