ヒット映画から紐解く女性の生き方
4月9日に発売される書籍『映画じゃないんだから、うまくいかなくても大丈夫。』では、作詞家でコラムニストのジェーン・スーさんと音楽評論家の高橋芳朗さんが対談の形で女性の生き方を考察しています。この本は、2021年に出版された同名書籍を改題し、新たな対談が盛り込まれた文庫版です。
多様なテーマが盛り込まれており、ジェーン・スーさんが大好きなラブコメ映画を通じて、恋愛や結婚、キャリア、さらには年齢に対する考え方が語られています。特にラブコメ映画には、時に励まされ、時に考えさせられる魅力があります。
それぞれの章が魅力的な映画タイトルで構成されており、例えば「可能性は無限大!夢を叶えるガールズパワー」では『キューティ・ブロンド』や『プラダを着た悪魔』が取り上げられており、女性のパワーを引き立てる内容になっています。多彩な映画を通じて、読者が自身の人生や会社、恋愛の中で大事にしたいことについて改めて考えるきっかけを与えてくれるのです。
12のテーマから見る現代女性の姿
本書は12のテーマに分かれており、それぞれが多様なラブコメ映画を取り上げています。各章で紹介された映画を通じて、読者は「枠からはみ出して自分人生を手に入れる」ことや、「愛を知ることは、痛みを知ることでもある」といった印象的なフレーズに触れることができます。
そして、特に印象的なのは韓国映画『シングル・イン・ソウル』についての特別収録対談です。この対談では、シングルであることの意味や、社会的な支援が如何に個人の生き方に影響を与えるかも語られています。
読者を励ますメッセージ
ジェーン・スーさんは、「ラブコメ映画があなた自身のセラピーになることを願っている」と語ります。実際、ラブコメ映画の中には、挑戦し続ける女性たちが描かれ、そのストーリーに共感することで同じような境遇にいる女性たちを励ます効果があるのです。また、高橋芳朗さんも、「本書はラブコメディの本来的な良さを踏まえつつ、時流に則した新しい楽しみ方を提案できている」と自信を見せます。
本書は単なる映画の推薦本ではなく、映画を通じて女性が考えるべきこと、感じるべきこと、さらには次のステップへ進むためのエネルギーを与えてくれる一冊です。その中には、著者二人の深い洞察が詰まっており、映画を楽しむだけでなく、自分自身の人生を見つめ直すことの大切さを感じることができるでしょう。
イラストと映画カタログで倍楽しむ
本書の各章には、海外で活躍するイラストレーターWULNUTさんのイラストが添えられており、視覚的にも楽しめる構成になっています。また巻末にはラブコメ映画カタログが収録されており、親しみやすく映画選びの参考にもなる工夫が施されています。
新年度を迎えるこの時期に、ぜひ『映画じゃないんだから、うまくいかなくても大丈夫。』を手に取って、自分自身の生き方を再確認し、新しいエネルギーをチャージしてみてはいかがでしょうか。恋愛や仕事において新たな可能性を見出すきっかけとなるかもしれません。ぜひ、手に取ってその魅力を体験してみてください。