聴覚障がい者にも優しい新型パトカー警光灯
2024年10月より、聴覚障がい者への配慮がなされた新型パトカー用警光灯「AXS-M1型」が全国に導入されます。この新しい発光装置は、緊急走行中とパトロール中で異なる発光パターンを持つことで、視覚的に警察車両の状況を知らせることを目的としています。これにより、運転中の聴覚障がい者にとっても緊急車両の接近をより容易に理解できるようになります。
聴覚障がい者を考慮した発光パターン
これまで、パトカーの赤色灯は緊急走行中とパトロール走行中で同じ光り方をしていたため、聴覚障がい者にとっては判断が難しいものでした。警察庁と全日本ろうあ連盟、そして製造企業のパトライトが共同で開発したAXS-M1型は、パトロール中はホタルの光のようにぼんやりとした発光を採用し、実際の状況を視覚的に区別できるようになっています。
新型警光灯は、緊急時には高い緊迫感のある発光を行い、パトロール中は柔らかな明滅で識別できます。この発光パターンによって、聴覚障がい者だけでなく、周囲の住民も車両に応じた行動を取る判断がしやすくなります。
新技術による高視認性
AXS-M1型は、新しいLED光源と独自のモータレス回転システムを採用し、360度全方向への視認性を向上させています。この技術により、暗い環境や遠くからでも視認しやすく、特にマルチフレネルレンズの使用により、下方からの視認性にも優れたものとなっています。
製品の詳細
AXS-M1型の推奨小売価格は354,000円(税抜)で、2024年4月1日からの販売が開始されます。特許を取得したバリアフリーの発光パターンが特徴であり、これにより緊急車両の状態が一目でわかる仕様となっています。
会社情報
この革新的な警光灯を開発したのは、株式会社パトライトです。1947年に設立され、視覚や聴覚による情報伝達を重視した製品を提供しています。運用開始が期待されるこの新型警光灯により、聴覚障がい者を含むすべての人々が安全に社会生活を送れる環境が整いつつあることを感じます。
詳細については、
パトライトの公式サイトをご確認ください。興味のある方は、技術や修理相談の窓口にも問い合わせが可能です。
結び
新型AXS-M1型警光灯の導入は、聴覚障がい者に対する配慮が具体的に形になった良い例です。このような取り組みが促進されることで、より多くの人が安心して社会生活を送ることができるようになります。