女子中高生のSTEM体験
2025-06-12 14:19:22

東京都が女子中高生向けにSTEM分野のオフィスツアーを開始

東京都のSTEMオフィスツアーが始まる



東京都が推進する「Girls Meet STEM in TOKYO」プログラムは、女子中高生にSTEM(科学、技術、工学、数学)分野でのキャリアや学びの機会を提供することを目的としています。今年度の第一弾として、6月11日に一般財団法人GovTech東京のオフィスツアーが行われました。このツアーには、品川女子学院から23名の高校生が参加し、生成AIを利用したデモンストレーションや職員とのパネルディスカッションを通じて、現代の行政が抱える課題をいかにテクノロジーで解決しているかを学びました。

生成AIと職員との交流



参加者は、生成AIを活用してニュース記事をSNS用の投稿文に変換するアプリについて体験。その後、STEM分野で活躍する先輩職員とパネルディスカッションを行い、テクノロジーがどのように仕事に関与しているのか、具体的な職業としてのSTEMの意義について話を聞きました。最前線で働く職員からの生の声を通じて、生徒たちは自分たちのキャリア選択のヒントを得ることができました。

小池都知事が応援のメッセージ



参加者に対して、小池百合子都知事がエールを送りました。生徒の一人から「文理選択に迷っていますが、どうすれば後悔しないように行動できますか?」との質問に、小池知事は「文系と理系をはっきり分けることは日本の風潮ですが、生活の中ではそれぞれの知識やスキルが結びつくことが多いです。好きなことを追求することで、確実に道が拓けてくるでしょう」と答えました。若者への期待が込められた言葉です。

参加者の成長と反響



ツアーに参加した女子高校生たちからは、具体的な職業への興味が高まり、理系を選択することへの自信が持てたという感想が寄せられました。「具体的なキャリアの話を聞くことで、自分の将来像が少し見えてきた」「行政におけるAIの活用について考える機会ができ、興味が深まりました」といった声が上がるなど、参加者たちは貴重な経験を通じて進路に対する意識と行動が変化した様子です。

オフィスツアーの進展と需要



東京都は、2022年度に始まり、年々参加企業数が増えているこのプログラムを2024年まで続け、合計18社で開催予定です。これまでに約1万人が申し込みを行い、高いニーズがあることが確認されています。アンケート調査によれば、97%の参加者が「STEM分野に関心を持った」と回答したというデータもあり、女子中高生の職業選択肢を広げるきっかけとしての役割を果たしています。

さらなる展開への期待



東京都は、山田進太郎D&I財団と連携し、女性の活躍の場を広げるためにさらなる取り組みを進める考えです。松本東京都副知事は「性別に関わらず、誰もが自由に選択できる社会の実現を目指している」とし、参画企業数を50社へ拡大することを発表しました。このような取り組みを通じて、東京から全国へと女性の活躍の場を広げていくことが期待されています。

STEMの人材育成に向けた取り組み



日本は、OECDが発表したデータによると、STEM分野で活躍する女性の割合が極めて低い国の一つです。女子中高生に早期にSTEMの魅力を伝えることが、将来の選択肢を広げる重要なステップとなっています。女子中高生が自身の興味や好きな分野を見つけられるよう、このプログラムを通じて多くの出会いや体験が提供されることが期待されます。

今後も「Girls Meet STEM in TOKYO」が、多くの少女たちに新しい発見と未来を切り拓く力を与え続けることを願っています。


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会社情報

会社名
東京都
住所
東京都新宿区西新宿2-8-1
電話番号
03-5321-1111

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