生成AIを活用した観光案内が評価され、特別賞受賞の快挙
経済産業省とNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が主催する『GENIAC-PRIZE』において、東急株式会社と株式会社Nexteremerが特別賞を受賞した。このプログラムは、生成AIを用いて社会課題を解決するための懸賞金制度であり、東急とNexteremerは観光案内におけるAIの適用性を評価された。
プログラムの概要と受賞理由
『GENIAC-PRIZE』は、生成AIを活用したさまざまな社会課題解決を目指すプログラムであり、懸賞金総額約8億円が用意されている。今回の受賞は、国産基盤モデル等を活用した社会課題解決AIエージェント開発に関連し、特に観光案内分野におけるAIの実装が高く評価された。具体的には、一般財団法人渋谷区観光協会が運営する『SHIBU HACHI BOX』と東急が運営する『WANDERCOMPASS SHIBUYA』の二つの観光案内所で、Nexteremerが開発した対話型AIサービス『AIミナライ』を用いた検証が実施された。
受賞の背景
インバウンド需要の増加に伴い、観光案内所での人手不足が深刻化している中、AIの導入によって『おもてなし時間』を創出する試みが功を奏した。訪日外国人はQRコードをスキャンするだけで、アプリをダウンロードせずにAIエージェントを利用できるため、手軽に情報を得ることが可能だ。
AIが定型的な質問に迅速に対応することで、人手不足を補い、観光案内所の混雑を緩和する効果も見られた。具体的には、対応工数が22.4%減少し、顧客体験の質が向上した。また、AIの回答正答率は76.0%から94.5%へと向上している。
今後の展望
今後の計画として、生成AIによる観光案内の有効性をさらに検証し、訪日外国人の多様なニーズに応えるため、新たな価値の提供を目指す。特に、AIミナライを通じて、渋谷の観光機能の向上を図っていく方針だ。
今回の受賞は、地域全体の観光文化を支える新たな方法を示している。AIを活用することで、利用者にとってより魅力的な観光地となり、観光業の活性化にも寄与することが期待される。
今回のプロジェクトの詳細情報
- - 実施期間: 2025年10月27日~12月14日
- - 対応言語: 日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語
- - 接客時間: 毎日8:00~24:00
今後もAI技術の進化を活用し、観光業界に新たな風を吹き込む取り組みが続くことを期待したい。