2025年2月版未来データレポート:就職活動の新しい風景
株式会社TimeTreeの社内研究所「TimeTree未来総研」が2025年2月版の未来データレポートを発表しました。このレポートでは、近年の就職活動に関連する学生の予定動向をまとめ、特にオープンカンパニーという新たな選択肢に焦点を当てています。今年も3月1日から就職活動が解禁され、学生たちは企業の採用情報のチェックを始めますが、これに伴い就活の仕組みや動向も変化しています。
就活解禁と企業理解の動向
3月1日、就職活動が解禁されると同時に就活サイトや企業のページがスタートします。学生たちはプレエントリーの準備を進め、具体的な選考スケジュールに関する情報を強く求めています。とはいえ、人手不足を背景に企業が競って優秀な学生を求めるようになり、早期の就活がより重要となっています。
最新のレポートデータを分析すると、今年度の就職活動では26年卒の学生が特に活発に動いていることが分かりました。最終面接に関する予定の登録数は、前年に比べて1.5倍に達しており、この傾向は更に加速しています。就活解禁前に最終面接を経験する学生も増え、企業と学生間の接点がますます早い時期に形成されることが予想されます。
オープンカンパニーの導入
2023年度から新たに導入された「オープンカンパニー」は、企業や業界に対する理解を深めるための新しい制度です。年々の採用の流れの中で、企業説明会や交流会を重視し、全学年が参加できるオープンカンパニーは特に注目されています。実際、26年卒の学生は、このイベントに対する関心が高く、早期から参加者が増加しています。
オープンカンパニーは、直接の業務体験を通じて企業理解を深める従来のインターンシップとは異なり、説明会や交流を通じた情報収集を重視します。これにより、学生は多様な企業と関わる機会が増え、いち早く業界の理解を深めることができるようになります。
早期参加の傾向
加えて、合同説明会への参加も早まっています。26年卒の学生は、前年度に比べて大幅に早い段階で説明会の登録を行っており、活動が活発化しています。例えば、4月から5月にかけての合同説明会の登録数は25年卒の2.4倍に達しており、これは学生が大学3年生になるとすぐに就職活動を意識し始めている証拠です。8月以降の登録数は減少していますが、これは早期にピークを迎えたことによるものと考えられます。
TimeTree未来総研の見解
TimeTree未来総研所長の深川泰斗氏は、就職活動が本格化する中で、26年卒の学生たちの早期活動が顕著であると指摘しています。オープンカンパニーの利用が普及することによって、企業と学生の接点はこれまで以上に早く形成される可能性があります。人手不足が深刻化する今、企業は早期に学生と接触し、情報提供や関係構築を進める必要があり、学生もまた、自分のキャリアビジョンを明確にし、戦略的に活動を進めることが大切です。
まとめ
TimeTreeは、ユーザーの日常に寄り添うツールとして、就職活動の時期には企業と学生が最適なタイミングで出会えることを支援することを目指しています。就職活動から始まり、将来の人生設計まで関与できるよう、引き続きサポートしてしっかりとバックアップしていく所存です。今後の活動が、みなさんのキャリアにおいて有意義であることを願っています。