AIでパッケージデザイン分析
2021-09-01 12:30:01

バニスターとインテージがAI技術を活用したパッケージデザイン傾向把握サービスを発表

バニスターとインテージが提供する新しい商品パッケージデザインサービス



バニスター株式会社と株式会社インテージが、AI技術を駆使した商品パッケージデザインの傾向把握サービスを開始しました。このサービスは、特に新規市場への参入を目指す企業にとって、極めて有用なツールになることでしょう。

背景と目的


パッケージデザインは、消費者の購買意欲に大きな影響を与えます。しかし、多くの中小企業は新規市場でのデザイン調査に必要なリソースが不足しているのが現実です。この課題を解決するため、バニスターとインテージは協力し、AIを利用したサービスを展開することを決めました。

このプロジェクトでは、インテージが開発した「キマルAI -パッケージデザイン最適化サービス-」を用い、消費者の嗜好を正確に把握することを目的としています。AI技術により生成されたデザイン案は、生活者からのアンケート評価を受け、最適なパッケージデザインを導き出すことができます。

サービスの特徴


新たに提供されるこのサービスでは、外国市場を中心に、特定カテゴリの商品におけるパッケージデザインの傾向を調査することが可能です。様々な国や地域の生活者の嗜好を分析し、デザイン開発に生かすことを目的としています。具体的には、以下のステップで進行します。
1. デザイン素材の生成: 生活者の嗜好データをもとに約200万通り以上にのぼるデザイン要素を組み合わせ、最適なパッケージデザイン案を生成。
2. アンケート調査による評価: 生成されたデザイン案に対して、生活者からの評価を得て、さらに洗練されたデザインへと進化させていきます。
3. 市場分析と提案: 特定市場における消費者のデザイン傾向を把握し、ブランド戦略に役立てることができます。

このプロセスにより、参加企業は迅速かつ効果的に市場に最適なデザインを打ち出すことが可能になります。

具体的な事例


この新サービスを活用した実験的な取り組みとして、インドネシアのオーラルケア商品のパッケージデザイン傾向を調査しました。約430名の消費者から得たデータをもとに、現地市場に最適なデザインの要素を抽出。調査結果では、赤色がカテゴリーカラーとして認識され、消費者が信頼性を感じる要素が好まれる傾向が見られました。

また、国内の牛乳パッケージデザインに関しても、300名をターゲットにした調査を実施し、アーチ状のフォーマットやシンプルなネーミングが高評価を得ました。

企業のメリット


バニスターとインテージが連携することで、企業は自社商品にぴったりのデザインの選定が可能となります。この取り組みは、特に新規市場に参入しようとする中小企業にとっては、強力な武器となりうるでしょう。

まとめ


新たに導入されたAI技術を活用したパッケージデザインの傾向把握サービスは、ブランド戦略に欠かせない要素です。さらに、国内外の市場に対する深い洞察を提供することで、企業の競争力を大きく向上させることでしょう。このサービスがもたらす新たな可能性をぜひ活用してください。

会社情報

会社名
バニスター株式会社
住所
東京都渋谷区上原3-43-1東高代々木上原ペアシティアネックス2F
電話番号
03-5478-7004

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。