AIを活用した次世代警備「asilla」誕生!
近年、私たちの社会において安全性とともに求められるのが、質の高い警備サービスです。特に、警備業界では人手不足や高齢化の課題が深刻化しており、その解決策が急務となっています。その中で、AIを駆使した新たな警備システム「AI Security asilla」が、株式会社アジラとJR九州セコムの協業によって実現されました。
新たな協業の始まり
株式会社アジラは東京都町田市に本社を置く企業で、AIを利用した行動認識システムの開発に力を入れています。一方、JR九州セコムは福岡県福岡市に本社を構え、九州エリアを中心に警備サービスを提供しています。両社は、AI Security asillaの販売パートナー契約を締結し、共に次世代の警備体制の構築に取り組むこととなりました。
具体的なサービス内容
このパートナーシップでは、JR九州セコムが以下のような製品とサービスを提供し、地域の安全性向上に寄与することが期待されています。
1.
AI Security asillaの導入支援:システム構成の提案や設計を行い、顧客のニーズに応じた最適な導入を支援します。
2.
警備運用のオペレーション支援:警備員向けに、asillaを統合した新たな警備体制の運用方法やトレーニングを提供します。
3.
運用・保守体制の確立:24時間365日体制での監視を行い、AI検知精度を高めるための継続的な改善を支援します。
4.
様々な対象施設への導入:商業施設や医療・福祉施設、教育機関など、幅広い施設での導入が可能です。
時代の変化に対応する警備
近年の社会では、施設の安全性やコンプライアンスに対する要求が高まっています。警備業界の多くは慢性的な人手不足や高齢化に直面し、その結果として業務負担が増加しています。このような現状を踏まえ、従来の「人を中心とした警備」から「テクノロジーを活用した警備体制」への移行が求められています。
JR九州セコムはこの変化を捉え、asillaを利用して次世代の警備を実現するために協業を進めています。これにより、警備員がより効率的に業務を遂行し、利用者が安心して施設を利用できる環境を作っていく企業努力が期待されます。
AI Security asillaの機能
「AI Security asilla」は、既存の防犯カメラ映像をAIが独自に解析し、異常行動や注意すべき行動をリアルタイムで検知します。このシステムでは、暴力や転倒、侵入などの異常行動を自動的に把握し、注意を要する行動(徘徊や体調不良など)も見逃しません。これにより、警備員の負担を軽減し、より迅速かつ正確な対応を可能にするのです。
未来を見据えた警備
アジラとJR九州セコムが手を組むことで、警備業界は革新の道を進むこととなります。両社は、地域に根ざした警備ソリューションとしてasillaを前進させ、顧客のニーズに応えつつ新たな時代を築いていく覚悟です。2025年12月から開始予定のこの取り組みは、九州地域における警備の在り方を変える大きな一歩といえるでしょう。
今後、自治体や医療機関、教育機関等と連携を深め、地域全体の安全性向上に寄与するためのテクノロジー活用が進むことを期待したいところです。