演劇の新境地を体験する夏
この夏、演劇ファンには嬉しいニュースが舞い込んできました。演出家・演劇作家の藤田貴大が手掛けた名作『めにみえない みみにしたい』が、6年ぶりに京都の春秋座で再演されることが決定しました。2018年に初めて発表されたこの作品は、子どもから大人まで楽しめる演劇として高く評価され、2025年8月5日には特別な舞台が繰り広げられます。
本作の魅力
『めにみえない みみにしたい』は、しりとりやシャボン玉といった遊び心あふれる演出が特徴で、物語の中には少女の成長というテーマや、戦争に関する深いメッセージが込められています。多世代から支持された本作は、これまでに全国28都市で8,000人以上の観客を動員した実績も持っています。この夏、あなたもこの魅力的な作品を体験するチャンスです。
開催概要
- 11:30 / 15:00 (開場は開演の20分前)
- 上演時間は約70分(予定)
- - 会場: 京都芸術劇場 春秋座(特設客席)
- - 料金:
- 一般: 3,000円
- 京都芸術劇場友の会: 2,800円
- 学生&ユース: 1,500円
- 子ども(高校生以下): 1,000円
- 推奨年齢: 4歳以上
ストーリーの展開
物語は、おねしょに悩む少女が、飼っている猫の「にゃあにゃあちゃん」に促されて、夜の森へと出かけるところから始まります。彼女の母親も子ども時代に経験した不思議な森には、動物や妖精が満ちています。物語の進行と共に、森の奥にある古い家に辿りついた少女は、隣の森で戦争が起こることを知ります。この作品は、神秘的な要素だけでなく、現実に根ざしたテーマも扱っており、観客の想像力を掻き立てる助けとなります。
藤田貴大のプロフィール
脚本と演出を手掛ける藤田貴大は、2007年に「マームとジプシー」を設立し、数多くの作品を発表しています。彼の演出スタイルは映画的手法が特徴で、観客に新しい視点を提供します。2011年には第56回岸田國士戯曲賞を受賞するなど、数々の受賞歴も誇ります。
音楽と衣装
本作の音楽を担当するのは、バンド「クラムボン」のメンバーであり、ソロでも活動を行う原田郁子。彼女の音楽は観客を物語に引き込む重要な要素です。また、衣装を手掛けるsuzuki takayukiは、時間と調和をテーマにした独自のスタイルで、観客に新しい視覚体験を提供します。
チケットの情報
チケットは、2025年5月27日(火)から友の会先行予約が始まり、一般販売は5月28日(水)からスタートします。購入はオンラインチケットストアやお電話で可能です。
瓜生山サマーパークプログラム
『めにみえない みみにしたい』を含む瓜生山サマーパークプログラムは、8月2日(土)から5日(火)まで、京都芸術劇場周辺で多彩なイベントが開催されます。ワークショップやダンス、展示など、様々なプログラムが用意され、遊び心あふれる内容となっています。
この夏、藤田貴大の名作《めにみえない みみにしたい》を観ることで、忘れられない体験が待っていることでしょう。ぜひ、家族や友人と一緒に参加し、この特別な舞台芸術を楽しみましょう。