眼の技法展:写真史探訪
2024-11-12 12:04:15

横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「眼の技法」開催!色・空間・動きのイメージを探る

横浜市所蔵の貴重なカメラ・写真コレクションが、横浜市民ギャラリーあざみ野で公開される。



横浜市民ギャラリーあざみ野は、約12,000点のカメラや写真、文献などを所蔵しており、世界のカメラと写真の歴史を総合的にたどることができる貴重なコレクションとして知られています。

このコレクションを所蔵していることを踏まえ、毎年開催される写真に関連する展覧会「あざみ野フォト・アニュアル」では、現代の写真表現を紹介する企画展と、横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展の2つの展覧会が同時に開催されます。

今回のコレクション展「眼の技法」では、人の視覚への探求から生まれたカラー写真や立体視、映像技術に関する資料が展示されます。

19世紀には、写真が生まれたことにより、人の視覚に関する研究が活発化しました。色彩を感知する仕組みや、立体や動きを認識する仕組みなどが研究され、それらの成果は撮影装置やイメージ、鑑賞装置の開発に結びついていきました。映画やカラー写真術など、実用化までに長い時間がかかったものもありますが、写真技術は発展を続け、色、空間、動きを再現する様々な技法を生み出してきました。

本展では、カラー写真、立体視、映像技術に関連するカメラ・写真・観賞装置・その他関連資料を通じて、人の視覚と写真・映像技術の関係性とその展開を詳しく探ります。

特に注目すべきは、世界で最初の実用的なカラーフィルム「コダクローム」の開発者であるレオポルド・ゴドウスキーとレオポルド・マンネスに関する資料です。これらの資料は、カラー写真の歴史を知る上で貴重なものです。

また、展示されている資料は、1790年頃のカメラ・オブスクラや、1850年代のダゲレオタイプ、1895年のクロムスコープなど、貴重な歴史的資料ばかりです。これらの資料を通じて、写真技術の進化と発展の歴史をたどることができます。

展覧会概要



展覧会名: あざみ野フォト・アニュアル2025
横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「眼の技法」色・空間・動きのイメージ

会期: 2025年1月25日(土)~2月23日(日・祝)
開場時間: 10:00~18:00
料金: 入場無料
会場: 横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室2
主催: 横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
協力: 城西国際大学メディア学部
HP: https://artazamino.jp/event/photoannual2025-collection

関連イベント



ワークショップ

「立体(ステレオ)写真を撮ってみよう」

日時: 2月11日(火・祝)10:30~15:00
会場: 3階 アトリエ
講師: 橋本典久(アーティスト)
対象: 中学生以上15名(要事前申込、先着順)
参加費: 3,000円(材料費込)
持ち物: 昼食、あれば撮影したい小物など(動物不可)
※12月1日(日)受付開始

講座

「幻燈とプロジェクションのイメージ」

日時: 2月8日(土)14:00~16:00
会場: 3階 アトリエ
講師: 日比谷安希子(コレクション担当学芸員)
定員: 40名程度(要事前申込、先着順)
参加費: 無料

ギャラリー・トーク

日時: 2月1日(土)15:00~15:45
会場: 展示室2
参加費: 無料・申込不要

横浜市所蔵カメラ・写真コレクションとは



横浜は、日本における写真発祥の地の一つとして、近代日本の写真映像文化の発展に大きく貢献してきたと言われています。

横浜市では、この歴史を踏まえ、アメリカのサーマン・F・ネイラー氏が40年にわたって世界各地から収集したカメラ、写真、写真関連アクセサリー、資料及び文献約1万件を平成5・6年度に取得しました。

横浜市民ギャラリーあざみ野は、映像文化都市づくりを進めるため、このコレクションを収蔵し、保存・活用事業を行っています。

この機会に、貴重な写真史を体感してみてはいかがでしょうか。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

会社情報

会社名
公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団
住所
横浜市中区山下町2番地 産業貿易センタービル1階
電話番号
045-221-0212

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。