岐阜県海津市に新たに導入された母子手帳アプリ『母子モ』が、子育て家庭に新しいデジタル支援を提供します。このサービスは、地域の子育て支援の考え方に基づき、妊娠から育児をサポートするために設計されています。
海津市は「子どもの生きる力を育み、多様な子育てを支える街」を基本理念に掲げ、地域全体で子どもの成長を見守り、子育て家庭が安心して暮らせる環境作りを進めています。『母子モ』の導入は、この理念の重要な一環であり、アプリによるデジタル記録の活用が期待されています。
アプリの主な機能
『母子モ』(名称:かいづっこナビ)は、700以上の自治体で使用される信頼性の高いアプリであり、予防接種の管理や健診結果の記録が可能です。スマートフォンやタブレット、PCから簡単にアクセスできるため、育児で忙しい保護者も手軽に利用できます。データはクラウドに保存されるため、万が一の際のバックアップにもなり、転居や機種変更時にも安心して利用が続けられます。
アプリには、妊婦や育児中の家庭向けに多彩な機能が備わっています。例えば、妊娠中の体調や体重の記録、出産後の子どもの成長記録などはグラフで視覚的に確認できるほか、予防接種予定の自動表示やアラート機能も搭載されています。さらに、市からのお知らせや育児に関する情報、施設の案内等も自動で受け取ることができます。
安心して育児できるシステム
また、アプリに搭載された「できたよ記念日」機能では、子どもの成長を写真やメッセージと共に記録することができ、各発達段階の大切な瞬間を逃すことなく残しておけるのです。加えて、災害時などの緊急時には、重要な情報が迅速に提供される体制も整っており、地域での育児をサポートします。
海津市ならではの支援策
海津市では、経済的支援にも力を入れており、子どもの出生時に「かいづっこハピハピ給付金」として20万円が支給されることが特徴です。令和6年には「海津市こども未来館ZüTTo」が開館予定で、遊びや学びの場を提供し、子育て世代が気軽に交流できる環境づくりが進められています。さらに、「海津市産救サポート119」という制度では、妊婦が緊急時に救急車を要請しやすくする整備も整っています。
地域全体で子育てを支援する
妊婦や育児中の家庭をさらに支援するために、一時預かり事業を無料で提供する「かいづ子育てエンJOYクーポン」や、多胎児家庭向けの支援事業など、様々なプログラムが用意されており、地域一丸となって支援を行う体制が整えられています。これにより、保護者が経済的負担を軽減し、リフレッシュできる時間を持つことができるのです。
岐阜県海津市での『母子モ』の導入は、新たな子育て支援のスタイルを表しています。このアプリは、地域住民が安心して育児に臨める環境を提供し、未来の子どもたちの成長を支える重要な役割を果たします。