中高生探究コンテスト2025のアンケート調査結果
株式会社CURIO SCHOOLが2024年度より東京学芸大学と共同で行う探究学習に関する研究の一環として、2025年に実施される「中高生探究コンテスト2025」の応募者に対するアンケートが行われました。この調査は、探究学習に対する中高生の実態を把握し、今後の教育現場に役立てることを目的としています。
調査の概要
- - 調査期間: 2024年11月1日〜12月22日
- - 調査方法: Googleフォームを通じたアンケート
- - 対象: 中高生探究コンテストに応募した生徒
- - サンプル数: 4,275名
調査項目は全19項目あり、探究学習に対する満足度や進路との関係など、多角的に生徒の声を収集しました。
主な発見とその意義
アンケートの結果、探究学習を実施した多くの生徒が、このプロセスを「深い学びの機会」と受け止め、価値を見出していることが分かりました。生徒たちは自由なテーマ設定を通じて、自らの興味や好奇心を追求し、調査結果として「新しい視点を得た」「特別な経験ができた」「自己理解が深まった」と回答しました。
その一方で探究活動が進路選択に大きく寄与することも判明し、「将来の職業に対する気づきを得た」という声が多く聞かれました。このように探究学習は就学や職業選択においても重要な役割を果たすことが示唆されました。
課題と改善策
しかし、調査結果には課題も浮き彫りになりました。生徒たちは「時間が足りない」「探究プロセスが不明確」「必要な情報が得られない」などの困難にも直面していると言います。また、探究活動においては学校のサポートが非常に重要であるという意見もあり、教員の関与の仕方が生徒の成果に大きく影響を与えることが示唆されました。
さらに、「もっと自由に探究したい」「外部との連携が必要」といった要望も多く、新しいアイデアやリソースを得る機会が必要だと感じていることが分かりました。
社会全体での支援が求められる
このような授業だけにとどまらない探究学習を推進するためには、地域や企業、専門家との協力体制の構築が不可欠です。生徒たちの探究心に応えるためには、教員だけでなく、広い社会全体が協働し、彼らの学びを深める環境を整えることが求められます。
結論
今回の調査結果は、探究学習の価値を再確認するとともに、その発展に向けた課題を考察する貴重な機会となりました。今後は、各学校が地域との連携を強め、教育現場の質を向上させるための持続的な努力が期待されます。探究学習を通じて生徒が主体的に学び、社会に貢献できる人材に育つことを願っています。
詳細な調査結果は
こちらをご覧ください。