デジタル終活の実態
2025-09-08 13:03:39

デジタル終活の現状と課題:523人の意識調査から見える未来への備え

デジタル終活の現状と意識調査による課題



2025年8月に実施された調査によると、デジタル終活についての意識が高まっている一方、実際の準備や行動は不足していることが明らかになりました。この調査には523名の終活ガイド資格者が参加し、デジタル遺品やアカウント管理に関する様々な質問に答えました。

認知度と管理状況



調査結果によれば、「デジタル終活」という言葉を知っていると答えたのは61.3%にのぼりましたが、それでも38.6%の人はこの言葉を知らないという現実があります。このことから、言葉自体は浸透しつつあるものの、認知度には世代や個人の関心度の差が見えます。

さらに、デジタル情報の管理状況についても調査されました。結果は衝撃的で、半数以上(52.5%)が「デジタル情報を管理していない」と答えています。この数字は、まだまだ多くの人が自らのデジタル資産について真剣に向き合っていないことを示しています。

家族とのコミュニケーション不足



デジタル終活において重要なのは、家族や親しい人とのコミュニケーションです。しかし、調査では「家族とスマホやSNSについて話した」という人はわずか7.6%にとどまっています。大多数は「話そうと思っている」と答えましたが、実際にその行動に移すのは難しいようです。このことは、次世代に向けた大切なコミュニケーションの欠如を示唆しています。

不安として浮かび上がるパスワード問題



デジタル終活に関する不安として最多だったのは、家族がパスワードを分からず困ること(28.1%)です。この不安は、日常的に利用するアプリやサービスが多いため、パスワード管理の重要性が再認識されるべきだということを示しています。調査結果からは、パスワードの記録が32.1%と最も多くの人から必要な準備として挙げられました。

意識の高まりと実行のギャップ



デジタル終活の必要性を感じている人は89.4%に達し、「非常に重要」と回答した人も多いですが、一方で行動に移す人は少ないというギャップが存在しています。特に、自分が亡くなったあとのアカウント整理や削除を依頼する表明をしている人はわずか8.4%で、77.8%が「考えていない」と答えています。実際の行動に移すための具体的な手続きや仕組みを整える必要性が急務です。

まとめ



この調査から分かることは、デジタル終活に対する意識は確実に高まっているものの、具体的な行動や準備は遅れていることです。今後は、情報提供やサポート体制が充実することで、より多くの人が自分のデジタル遺品について考え、管理に取り組むことが期待されます。

私たちが今後、デジタル終活をどのように進めていくかが、未来の安心に繋がる重要な課題となるでしょう。


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