2025年、金融データ活用推進協会の新たな展望と取り組み

皆様、新年明けましておめでとうございます。一般社団法人金融データ活用推進協会（FDUA）の代表理事、岡田拓郎です。2025年のスタートにあたり、FDUAの過去の活動及び未来へのビジョンをお伝えいたします。

FDUAの設立とこれまでの実績

金融データの活用を推進するFDUAは、2022年6月に設立され、「金融データで人と組織の可能性をアップデートしよう」という理念のもとに活動を開始しました。金融業界は経済の根幹であり、その進展にはデータ・AIの活用が必要不可欠です。設立以来、多くの会員やパートナーの協力を得て、数々の成果を上げてきました。

主な活動内容

1. 『金融AI成功パターン』の出版：金融機関におけるAI活用の成功事例を取りまとめた書籍を発行し、現在も多くの機関で活用されています。

2. 『金融データ活用チャレンジ』の開催：全2回にわたるデータ分析コンペを実施し、1,500名以上が参加し、人材育成に寄与しました。

3. 『金融データ活用組織チェックシート』の公開：各金融機関が自らのデータ活用レベルを測定し、改善の機会を得るためのツールを提供しました。

4. 『金融生成AIガイドライン』の提案：生成AIの迅速な進展に適応すべく、金融機関向けの活用ガイドラインを策定しました。

5. 法人DD（KYC）共通プラットフォーム構想：金融業界の不正対策を支援するためのレポートを作成し、2024年に向けたプラットフォームの構築を目指しています。

6. 金融業界横断データ連携PF WGの設立：データ連携を通じて地方企業のDXを加速し、地域の創生を目指しています。

これらの活動は、金融業界全体にとってAI技術導入の重要な足がかりとなっています。

2025年の目標

2025年は、さらなる飛躍を図る年です。FDUAが注力する3つの重点施策は以下の通りです。

1. AI・データ活用のユースケース創出：新たな成功事例の拡充を図り、データ活用をさらに促進。
『金融AI成功パターン100 MAP＆ユースケース集』の制作。
金融庁共催の『第3回金融データ活用チャレンジ』の実施。
組織チェックシートを通じた自評価の促進およびベストプラクティスの公開。
生成AIガイドラインの改訂。
法人DD（KYC）共通プラットフォームの事業化検討。
業況予測共有プラットフォームの設立。

2. イノベーション促進の支援：官民連携の強化や地域の活性化を目指す活動を推進。
3. グローバル化：国際動向を踏まえ、海外への情報発信を強化。

結びに

FDUAは、設立からまだ数年ですが、皆様の多大な支援により成長を続けてきました。2025年が会員の皆様、そして金融業界全体にとって素晴らしい年になることを願っております。

引き続き、皆様のビジネス成就のために尽力し、共に新たな可能性を追求していきたいと思います。金融データを活用し、人や組織の成長を促進するために、今後も貢献していきますので、何卒ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人金融データ活用推進協会（FDUA）代表理事岡田拓郎、事務局長兼理事佐藤市雄