KUMON家庭学習調査
2025-03-07 10:09:21

2024年KUMON家庭学習調査による生成AI時代の影響と学習法の変化

2024年KUMON家庭学習調査の結果



株式会社公文教育研究会が実施した『KUMON家庭学習調査 2024』では、小学生の家庭での学習状況や保護者の意識に新たな変化が見られました。この調査は、2015年から毎年行われ、家庭での学習に関する情報を提供しています。

調査概要



調査対象は、小学校1年生から3年生の子どもを持つ世帯で、母親および父親を合わせて約1800人が参加しました。調査は2024年12月に行われ、インターネットを利用して結果がまとめられました。

子どもの家庭での過ごし方



調査結果によると、子どもたちが動画配信サービスを視聴する時間は平均28.3分となり、前年に比べて微増。一方で、YouTubeなどの動画配信サイトの視聴時間は32.9分、テレビを見る時間は46.1分に減少しました。このことは、デジタル媒体への移行が進んでいることを示しています。

子どもたちの学習については、平均して週5.3日、1日の学習時間は34.8分となりました。昨年に比べて学習日数は若干減少したものの、学習時間は増えており、子どもたちがより多くの時間を家庭学習に費やしていることが分かります。

特に注目すべきは、家庭学習の内容において「小学校の宿題以外の予習・復習」が20.9%と増加した点です。これは、学校で教わる内容を深めようとする意識が高まっていることを示唆しています。

保護者の関与



家庭での学習における保護者の関与も注目されるポイントです。調査によると、64.4%の保護者が「わが子の得意・不得意を把握している」と回答しました。また、50.4%の保護者が平日の家庭学習の開始時間を把握しているとの結果も出ました。これは、子どもたちの学習環境を整えるために親が積極的に関与していることを示しています。

しかし同時に、子どもたちの家庭学習が「大きな悩み」と感じている保護者も増えてきており、昨年の25.1%から27.8%に増加しました。この傾向は、受験や進学に対するプレッシャーが影響しているかもしれません。

生成AIの利用実態



生成AIの家庭学習での利用状況は、興味深い結果が得られました。保護者や子どもが利用している割合は18.6%となり、特に小学1年生から3年生の子どもが学習目的で使用しているケースが10%ありました。

この調査では、「生成AIが好ましい」と感じる保護者は19.3%でしたが、その一方で「生成AIへの依存」や「機械的な指導」になってしまうことへの懸念も53.2%に及びました。保護者たちは、子どもが生成AIを利用する際に、その依存度や効果をどう捉えるべきか思慮していることが伺えます。

人間の関与が求められる場面



さらに、学習における生成AI利用については、人間が関与すべき場面が多いという意見がありました。「学習の質問応答」や「学習に関する悩みへのアドバイス」などについては、71.1%が人間の関与が好ましいと答えています。この結果は、AIだけではなく、実際の指導者の存在が重要であることを指摘しています。

結論



この調査を通じて、家庭学習は依然として進化しており、生成AIがその一環として注目されています。一方、保護者の関与や子どもたちの学び方には変化が見られ、依存や指導方法に対しても議論が必要です。今後の家庭学習は、これらの要素を考慮した新しい形を模索することが求められるでしょう。


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